気付くと反原発活動をしているのは、プロ市民的な人々になってしまった。
坂本龍一氏、山本太郎氏、香山リカ氏のような芸能活動を行っている人々や、報道内容に強い疑いがもたれているフリー・ジャーナリストの上杉隆*1氏や岩上安身*2氏が目立つだけでは無く、首都圏反原発連合の官邸前と日比谷公園でのデモ参加者を大幅水増し発表していると思ったら、どうも中核派が主導している組織らしく、共産党の機関紙「赤旗」が敵対する中核派の富田翔子氏を写真付で紹介したと話題になっている(イザ!)。
がれきの広域処理での反対運動*3でも、大飯原発の再稼働反対運動*4でも、反感を買いかねない行動を繰り返している*5ようだ。放射能の危険性を喚起していたNHKの番組で、内容に多くの虚偽が含まれると言う問題もあった*6。
これらの運動に共通しているのは、福島第一原発の災害・事故での放射能汚染の問題を過剰に強調する事だ。実際の健康被害は確認できる程度も無いと思われているため、かなり過剰な主張と言っていい。放射能の危険性を強調した方が賛同者を得やすいと言う判断のようだが、むしろ存在しない危険性の強調は、反原発の説得力を失わせている*7ように思える。
活動家が空回りしている一方で、原発停止によるエネルギー輸入量の急増が貿易赤字の一因になった事や、昨年の計画停電で工場生産などで四苦八苦した経験が、経済性*7から原発容認を迫っている。
*2放射能汚染と先天性異常の関連を暗喩する発言を行っている(togetter #1,#2)。
*4「大飯原発前の再稼働反対デモ隊がマジキチすぎると話題に」「#大飯テント の残していったもの」
*5デモや集会などの社会運動は本当に脱原発を後押しするか? 開沼 博「“燃料”がなくなったら、今の反原発運動はしぼんでいく」
*7関連記事:不安を肯定してもらいたい人々
*8エネルギー・環境会議・コスト等検証委員会(2011)を参照。2001年と比較すると近年は原油で3.5倍、LNGで2倍(直近では4倍!)、石炭で4倍となっている事が、原発の経済性の大きな要因となっている。
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