今から6年前、国際人権団体ヒューマンライツ・ナウと言うNPOがポルノ出演強要に関する報告書を公表し、「この15年で業界は驚くほどホワイトになった」ことが報告書に反映されておらず極端な主張になっていると言う批判がされ、ネット界隈でも同NPOの主張への懐疑の声が大きかった。誰とは言わないが社会学者の著名人も、懐疑的な見解を述べていた。
2022年4月28日木曜日
和製英語ジェンダークレーマーは意味不明なので、表現規制派か萌え絵不寛容派で
ネット界隈の表現規制派フェミニストであるツイフェミを非難している人々が、「ジェンダー平等の観点から、表現規制の強化を求める主張のうち、根拠が薄弱なもの」の主張者を指す用語として、ジェンダークレーマーなる語を提案している*1。
非直観的な新語は議論を混乱させるし、用語定義に規範的判断が入ってしまって無駄に挑発的だし、そもそも表現規制派か不寛容派か表現規制派フェミニストと呼べば済むのでやめるべし。意味不明な用語を使うのはジェンダー論の学者だけで十分*2。
2022年4月24日日曜日
性的モノ化された女性の画像を見ていると、セクハラ発言をするようになる
ネット界隈の表現規制派フェミニストの大袈裟な表現物非難を、表現の自由戦士が無根拠だと批判する光景はよく見る。ポルノが性犯罪を増やすと言うような主張は根拠が無い薄いどころか逆の可能性も指摘されているので*1表現の自由戦士の主張に一理あるわけだが、ポルノと性犯罪の関係が全てではない。セクハラ発言まで考えるとある種の表現物が不法行為を増やす可能性はあるので指摘したい。
2022年4月15日金曜日
メディアは人々の認識に影響を与えている
ネット界隈でメディアの報道内容が民意に悪影響を与えていると文句をつけている人々は少なく無いが、半分ぐらいまでは正しい意見だ。
普段は保守系放送局のFox Newsを観ている304名に、1ヶ月間の間、時間あたり15ドルの対価で最大7時間ほどリベラルな放送局CNNを観てもらったところ、ジェイコブ・ブレークへの銃撃事件への抗議は過剰だと言う意見や、ジョー・バイデンが大統領になれば警官殺しが増えると言うような意見に賛成する人が減ったと言うランダム化比較実験(RCT)の研究(Broockman and Kalla (2022))が話題になっていた*1。
2022年4月5日火曜日
マンガ『月曜日のたわわ』の新聞広告のケシカラン点
日本経済新聞の広告に、マンガ『月曜日のたわわ』の新刊の広告が掲載された*1。そして、ツイフェミの皆さんが非難して、表現の自由戦士の皆さんが擁護する日常が繰り広げられている。
日経は分からないが、新聞の広告には疑似科学本やオカルト本や陰謀論本などケシカランもんがあふれているのでどうでも良い気がするのだが、どちらの側もポリコレ的にケシカラン点を理解していないか言語化できていないので指摘したい。
2022年4月3日日曜日
2022年4月2日土曜日
ロシアのウクライナ侵攻は息切れ気味
ウクライナの首都キーフ周辺では退却気味のロシア軍だが、マリウポリへの攻撃は戦闘が激化しているかのように報じられている。活動が停滞しているのか、ドンバス地方とマリウポリの攻略に戦力を集中しようとしているのか見えてこないので、ウクライナ政府発表のロシア軍の戦闘機や戦車や装甲車などの被害から推測してみることにしよう。
2022年4月1日金曜日
VTuber(の中の人)への人権侵害に関する松戸市議会への請願とネット論客の一貫性
松戸市議会で令和3年度請願第5号「交通安全運動に協力した松戸市民が受けた人権侵害に関する取り組みを求める請願」が全会一致で否決された*1。この請願は、松戸ローカルVTuber戸定梨香の交通安全PR動画に関して全国フェミニスト議員連盟が抗議文で「性犯罪を誘発する懸念」と主張したことが人権侵害にあたるとして、松戸市議会に救済を求めるものだ。請願の内容と議決の是非はさておき、これに対して驚くべき意見が表明されていた。