日本には名目はともあれ実態としては大量の外国人労働者が入り込んでおり、飲食店やコンビニなどで見かける機会は多いであろう。政府が何と言おうとも、国際基準で彼らは移民に分類される。これからさらに受け入れを拡大する方向になっているが、移民が何をもたらすのかについて、経済面に関しての議論が深まっていると言う感じはしない。
2018年11月29日木曜日
2018年11月28日水曜日
ジェンダー社会学の観点で反ワクチン派叩きを見ると
2018年11月23日金曜日
従軍慰安婦は朝鮮に実質的にほとんど送金できなかった説の弱いところ
ネット界隈に限らずだが、左派の間に京都大学の歴史家、堀和生氏が唱えている「慰安婦が慰安所での稼働で一定の収入を得ていたことは事実であるが、占領地域から日本への送金には様々な規制があり、預金凍結措置によってその引き出しには厳しい制限が加えられていたので、(実質的な)利益を享受できなかった」と言う説*1が定着したようだ。信じている人は悪気はないのだと思うが、この説は脆弱な面があるので、もう少し批判的に検討する必要がある。
2018年11月21日水曜日
リンゴか恋人かの選択ができるのであれば、それと整合的な効用関数をつくることができる
朝日新聞の『(経済気象台)行動経済学は「学」か』が経済学徒の困惑を呼んでいる。「第一線で活躍している経済人、学者ら社外筆者」が書いているはずなのだが、人間行動の観察は政治学の領分と政治学者でも言いそうに無いことを主張しており、経済学における効用の理解も変なことになっている。
2018年11月19日月曜日
ある社会学者の卵の広島・長崎への原爆投下正当論について
韓国のヒップホップグループ防弾少年団(BTS)が1年前に着ていた原爆Tシャツを擁護するために*1、ネット界隈のフェミニスト2名が広島・長崎への原爆投下を正当なものだと言い張り出し困惑が広がっている。
2名のうち1名、シュナムル氏の方は2年前と逆の主張になっていると指摘されており、ネトウヨの皆様の逆を張った気になっているだけだと思うので、社会学者の卵の古谷有希子氏の方の主張を見てみよう。
2018年11月18日日曜日
外国人技能実習制度の機能しない不正対策
安倍内閣が外国人労働者の受け入れ拡大の方向性を示したせいか、ここ数日、ネット界隈では長い間、実質的にそれとして機能してきた外国人技能実習制度の問題に注目が集まっている。
外国人技能実習制度は、日本にある技能、技術又は知識を開発途上地域等への移転を図るための国際協力が目的・趣旨だったはずなのだが、農業など単純労働者が不足している業界で開発途上国などの外国人労働者を雇う方便に使われている制度だ。2002年頃から不正が増加して来たと言われている*1。
2018年11月17日土曜日
解析学のさくらんぼ計算
2018年11月16日金曜日
2018年11月10日土曜日
2018年11月8日木曜日
貨幣が語るローマ帝国史—権力と図像の千年
ネット界隈で貨幣の起源に関する話がたまに流れているのを見かけるのだが、追いかけるとだいたい胡散臭い。先日も『貨幣が語るローマ帝国史』に、古代ギリシャや古代ローマではインフレを防ぐために硬貨に意匠を掘ったような事が書いてあると言うツイートを見かけて確認してみたのだが、そんな事は書いていなかった。
2018年11月7日水曜日
ゲーム制作で女性キャラクターの多様化の流れがあるとまでは言えない
Twitterの凍結から復活を遂げたデザイナーの森次慶子氏が『欧米では「男性キャラクターは多様な体型で描かれ、女性キャラクターは常にセクシーな体型で描かれるのはおかしい。」という問題提起があり、ゲーム業界もその意見をとり入れる流れ』と主張していた。
不細工だったり、太っていたり、年老いていたりする女性キャラクターは確かに少ない。参照されていた動画では、この傾向が若く美形ではない女性が社会に不要に思わせ若者に悪影響だと主張しているので、広義する人々に確かにいるのであろう。しかし、そういう流れがあるかは、今後のタイトルを注視しないと結論は出ない。
2018年11月6日火曜日
女の子を理工系の研究者にしたい人々に、女性研究者の伝記を薦めたい
ここ一ヶ月間ぐらいジェンダー論を学んで来た人々が、科学に関するインタビュー記事の先生役と聞き手の性別や設定で、それを読んだ女子生徒の進路が定まるような話を展開しており、その雑な議論がネット界隈から非難を受けている。影響があるかないか分からない創作物の配役を気にするよりも、理工系の学問の楽しさや魅力などを伝える方がよほど効果がありそうなのだが、そういう発想には至らないようだ。
2018年11月5日月曜日
韓国は徴用工問題も騒ぎ立てるだけで解決を目指さない
強制性の無い官募集と官斡旋、徴兵と同じく強制の徴用を全部まとめて「徴用」としてしまう語義曖昧論法*1で、新日鉄住金の戦時中の朝鮮人の使用は、徴用でも強制連行でも無い気がするのだが、最高裁にあたる韓国大法院は新日鉄住金に“元徴用工”への損害賠償を命じて、事前の予定通りではあるが、日韓の軋轢がさらに高まっている。
2018年11月4日日曜日
フェミニストの小松原織香さんにも社会調査を真面目にとらえて欲しい
フェミニストの小松原織香氏(font-da氏)が江口某氏の「EUの女性に対する暴力の調査はすすんでるなー」への返信「[性]性暴力・DV被害の実態調査の記事の追記」を返しているのを傍目で見ていて、気になる点が幾つかあったので指摘しておきたい。統計学に関する初歩的な誤りが2つあり、小松原氏が社会調査を拒絶するために援用している仮説に脆弱さがある。