共同通信が「カナダで女性外相会議開幕 ジェンダー平等を議論」と捻れた記事を配信し、日経が「河野太郎外相も夕食会などの一部の会合に出席」と尾ひれをつけたのがいけないのだが、各国の外相が男女問わずが招待されたのに、女性外相だけが招待された会議だと勘違いする人々が多発し、ついったーらんどで河野太郎外相が否定してまわっている*1。「カナダで外相会議開幕,世界の女性の外相が一堂に会する公式会議は初めて,ジェンダー平等も議論」と言う見出しであったら、勘違いする人も少なかったかもしれない。
2018年9月27日木曜日
2018年9月26日水曜日
人気ブロガー「大学に行かずに有料オンラインサロンに参加しろ」
有料セミナーなどで信者ビジネスを行なう“著名人”は多いが、最近はオンラインサロンと称される有料制会員サイトで、インターネットに対応したビジネス形態も展開されるようになった。有料メールマガジンの発展と言えるであろう。
教祖が信者から御布施を巻き上げるビジネスはありふれており、趣味などにおいて教祖の教えが適切な事もあるであろうから、さほど目くじらを立てるような事でも無いのだが、一部の教祖が調子に乗りすぎたようだ。大学に行かずにオンラインサロンに参加しろと言い出した*1。
2018年9月24日月曜日
2018年9月22日土曜日
2018年9月21日金曜日
トリクルダウンが起きなければアベノミクスは失敗だが、アベノミクスはトリクルダウンの政策ではない
再分配政策ではなく自発的な経済活動を通して、富める者の富が貧しい者にも渡ることを、トリクルダウンと言う。
日本アカデメイヤが2013年12月19日に主催した記者会見で、安倍総理は「大企業の業績の果実が国内の中小小規模企業のその従業員に行き渡らないようであればアベノミクスは失敗である」と語っていたので*1、アベノミクスはトリクルダウン狙いの政策だと、少なくない人々が理解していた。しかし、2018年9月14日の自民党総裁選の討論会で「私はトリクルダウンなんて言った事はない」と言ったと話題になっている。
2018年9月19日水曜日
安倍総理は詭弁を駆使するだけではなく、建前をよく理解していないかも知れない
9月17日、自民党総裁選を前に、安倍総理と石破幹事長が、テレビ朝日「報道ステーション」とTBS「NEWS23」に出演して論戦を行なったのだが、行政からの直接の利益享受者と親しくゴルフに行くのは良くないと批判された安倍総理が、ゴルフに対する偏見だ、元々の友人だから利害関係者でも親しくしてもよいと言い出し*1、詭弁を弄していると批判されている。論点すり替え論法(Ignoratio elenchi/Red Herring)と言う詭弁*2。
2018年9月17日月曜日
青識亜論と小宮友根のフェミニストいかにあるべきか論争の問題点
日本人女性が海外で性的に奔放になると言うほぼ無根拠な偏見があるのだが、それに関するあるツイートでのやり取りを枕に、ネット論壇リバタリアンの青識亜論氏とフェミニストの社会学者の小宮友根氏が『「日本人女性は簡単にやらしてくれる」と言う主張は、日本人男性をも侮辱した発言である』と言う考え方を、フェミニストは批判すべきか否かと言う議論していた。
2018年9月15日土曜日
2018年9月13日木曜日
「集合と位相」をなぜ学ぶのか ― 数学の基礎として根づくまでの歴史
数学を真面目に使おうとすると避けては通れない集合と位相だが、その教科書を読むとやや抽象的なきらいがあって気が滅入る傾向があり、必要になったときに学べば良いのでわざわざ講義を設けるほどではないと言っている著名数学者もいる*1。
どのみち必要になるので悩む前に学べと言うのが大方の見解だと思うが、それではちょっとつれないと思われるかも知れない。今後の見通しが欲しい初学者がいたら、よい補助教材が出ていたので紹介してあげよう。
2018年9月11日火曜日
2018年9月4日火曜日
飲食店内の副流煙の有害性を示す文句をつけづらいある研究
喫煙規制推進者は、副流煙の有害性を盲目的に信じたがる傾向があるのだが、統計分析でそれを言うのには困難が付きまとう。発がん性を指標にしてしまうと長期効果なので統計的に示しづらいし、そうでなくても健康意識が低い病気になりやすい人ほど副流煙を吸いやすいのでは無いかと、同時性(内生性)を疑われたりしがちだ。病因など無数にあるわけで、他の隠れた原因と副流煙が相関する交絡効果も、当然、疑われる。
藁人形論法で“主流派”経済学を非難する中野剛志「富国と強兵」
ついったーらんどでMMT信者が言及しているのを見かけて、経産官僚・中野剛志氏の「富国と強兵」を第3章まで拝読してみたのだが、藁人形論法だらけの経済学非難になっていた。無数にある論文のうちある幾つかに書かれている主張を見落としているのであれば仕方が無いと思うが、学部向けの経済学の教科書に書いてある事を見落としているのは問題だ。また、論理的に煮詰めて考えているのか怪しい箇所もある。
2018年9月1日土曜日
サマータイム導入論の裏側にある世代ギャップ
オリンピックにかこつけてサマータイム(DST)を導入しようと言う動きは2014年10月24日には森元総理の発言であったのだが、安倍総理が8月7日に検討を指示したことで本当に導入されるかも知れないと言う不安が広がっている。
実務サイドから見るとうんざりする事しかない*1と思うのだが、官僚や財界の偉い人、一部の政治家が熱心に信奉しており、シニアで高名な経済学者の伊藤元重氏も「デメリットはあれど、サマータイムはやはり導入すべきである」と言っている。根拠に基づく政策形成(EBPM)は無かった事になっており、近年の計量分析の結果を無視しているので、世代ギャップを感じざるを得ない。