2026年7月1日水曜日

高市早苗「立法調査官」は、実際のところ何者だったのか

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高市早苗氏は本当にcongressional fellowだったのか疑惑が再燃している*1

私の理解では、congressional fellowはシンクタンクなどのfellowship(研究奨学金制度/教育プログラム)によって、米連邦議会議員事務所もしくは米連邦議会委員会に入って議会活動を学ぶ人のことを指す。議員や議会に雇用はされないが、正規の議会スタッフと同様に身分証明書(Congressional ID Badge / Staff ID)が発行され、本会議場を除く議会施設に入る事ができる。また、議会職員の規則に従う事を非公式に要求される*2

2026年6月30日火曜日

女性限定公募に関する質的研究の論文Naka et al. (2026)を非難する皆様へ

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女子枠批判界隈からNaka et al. (2026)が、ジェンダー学者が粗雑な研究をして女性限定公募を正当化しようとしていると多くの人々から非難されていた。しかし、この認識は誤りであるし、他の非難の多くも頓珍漢なものだ。

Naka et al. (2026)は、東京大学の物理学者に対する半構造化*1インタビューを仮説形成テーマ分析(abductive thematic analysis)*2にかけた質的研究だ。最後のディスカッションの節を読むと、女性限定公募に懐疑的な見解を示し、その代替となるジェンダー平等推進策を提案している。

2026年6月22日月曜日

最近のアメリカのトランスジェンダー排除目的のトイレ法案の(少なくとも幾つか)は、性分化疾患(DSDs)の人にも影響するよ

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Twitterの性分化疾患(DSDs)当事者の日本人で、性スペクトラム説などのジェンダーイデオロギー(もしくはトランスジェンダー)を嫌う人々が*1、近年成立しているアメリカのトランスジェンダー排除目的のトイレ法案(bathroom bills)はDSDsは例外と言っている気がするのだが、条文を読む限りは巻き添えを受けているので指摘しておきたい。

2026年6月15日月曜日

不測の事態に備えて、内閣が平民摂政を任命できるようにしよう

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天皇の地位の女系継承や、女性天皇を認めるか否かの議論が盛んだ。後継者不在で国事行為を行えなくなると、内閣の発足や法律の改正ができない。超法規的に憲法改正して共和制に移行することになるが、法治国家としてそれは避けたい。後継者を確保する体制を整える必要がある。

2026年5月30日土曜日

戦車と火砲の地位が低下し、ドローンが必須兵器になっている件

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2025年はウクライナとロシアの戦争における死傷者の8割はドローンによるものになったと言われている。2022年は1割未満であった。戦車などの装甲車両は前線から姿を消し、悪天候や市街戦などのときのみ使われるようになった*1。何十Kmの遠方から攻撃ができる火砲はなお驚異ではあるが、その重い弾薬の運搬車両がドローンに狙われるようになり、運用が困難になりつつある*2

2026年5月22日金曜日

アイヌは北海道の先住民族だよ

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愛国「右派」の動画配信者や政党政治家が、アイヌが北海道の先住民族であるのか疑いを表明している。しかしアイヌがヤマト(和人)から見て北海道の先住民族であることに、疑問を抱く余地は無い。

ヤマト王権の北海道進出は南部に限っても13世紀以降で、北海道全域に広げたのは19世紀だ*1。アイヌの人々はその前から北海道に住んでいた。言語と宗教などでアイヌはヤマトと異なる文化持ち、アイヌにはヤマトと異なる集団であるという自認があるので、独自の民族として認められる。日本政府はヤマト王権から継続した統治機構と言うことになっているので、日本政府から見てアイヌは北海道の先住民族だ。

2026年5月7日木曜日

NENENENE@研究さんの「女子枠」批判論文の日下田(2024)の紹介は微妙だが僅かにハルシネーション

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NENENENE@研究こと國武くにたけ悠人ゆうと氏の女子枠批判論文Kunitake (2025)日下田ヒゲタ (2024)*1の紹介が微妙だが僅かにハルシネーションになっているので指摘したい。ついでに日下田 (2024)自体にある問題点も説明する。

日下田 (2024)は、計量分析を用いて、一定以下の家計所得の大学進学予定者において、私立大学に自宅外通学する意思のない生徒は理工系進学を希望しないことを示した論文だ。私立大学に自宅外通学する意思がないのは所得制約が厳しいためだと解釈している。計量分析の結果と解釈に乖離があるのに注意して欲しい。

2026年4月28日火曜日

ホルムズ海峡はそれなり長く閉鎖される見込みなので

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2026年2月28日からのアメリカのイラン攻撃は、戦術的には華々しい成果をあげているが、戦略的にはどん詰りだ。開戦前の(専門家の予想通り)イランの政治体制を崩すには至っていない一方、イラン国内をまとめられる政治指導者を何人も殺したので、イランは譲歩が困難になっている。

アメリカがイランの政権転覆を実現することは不可能と見られる。連邦議会と世論はイランへの軍事作戦を支持していない。大規模な地上作戦は実施できない。革命も期待はできない。イランの反政府勢力は、昨年の大規模デモ後に粛清された。治安部隊隊員の個人宅を襲ったり、過激化したのが裏目に出た。

2026年4月20日月曜日

フィッシング詐欺はパスキーで防げるわけだけれども…

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大手ポータルサイトのYahoo!Japanがパスワードのみのログインを停止する方針を打ち出した。ケータイを絡めた認証、とくにパスキーを使って欲しいようだ。

利用できるサイトは少ないのだが、証券会社などの大きな金額を扱うサイトも、昨年の大規模不正アクセス事件*1を受けてかパスキーの利用を推奨している。パスキーに対応するためのミドルウェアも概ね揃っており*2、今後、利用サイトが増える見込みだ。

2026年4月18日土曜日

IPv6は地味に普及している一方、IPv4は段々と機能しなくなっている

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IPv4と完全下位互換の「IPv8」ドラフト公開。IPv6は事実上失敗」という記事が話題になっていた。「IPv6は事実上失敗」は「IPv6の課題を克服」に書き直されたわけだが、IPv6に対する漠然とした失敗感を世間は感じているようだ。

実際にはIPv6はハードウェアとソフトウェアの面でほとんど準備完了しているし、既に多くのサービスで利用されていて、一般消費者の皆様も実際に使っている。IPv8が出てきたとしても、拡張されたネットワークアドレスを使うにはハードウェア(もしくはファームウェア)と(その他の)ソフトウェアの対応が必要で、IPv6が積み上げてきた30年間の普及の差を、急いで詰めないといけない。