2024年12月13日金曜日

田中東子氏のRitzer (2015)"Prosumer Capitalism"理解について

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ジェンダー学者の田中東子氏の論文「メディアとジェンダー表象」のツイートと論文の引用が不適切だと非難されている*1。SNSのポストも著作物なので引用ルールに従う必要があるし、字下げをしてしまったら論文の紹介ではなく引用と看做されるので、やはり引用ルールに従って正確な訳を心がけるべきなので、平謝りすべき案件だ。田中氏だけではなくジェンダー論界隈全般に問題がありそうだが、東大の教授だし言い訳はできな…私大の方が給料が…いはず。

2024年12月12日木曜日

美容整形はルッキズムと言うよりはセクシー化か性的自己モノ化の問題

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女子高生の間で美容整形への関心が高まっていることに、ルッキズムだという批判が𝕏/Twitterでされていたのだが、言葉の選択が誤っているので指摘したい。

ルッキズムはデブは仕事ができないと言うような偏見から、採用や昇進など容姿が重要ではない場面で容姿を重視することを言う。これはこれでハマーメッシュ『美貌格差』のように興味深い議論があるのだが、美容整形への関心の高まりを表す適切な言葉はセクシー化(sexualization)もしくは性的自己モノ化。

2024年12月11日水曜日

底が見えてきたロシアの継戦能力

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終わりが見えないまま、ジリジリとロシアの支配地域が広がってきたウクライナへのロシアの全面侵攻ではあるが、ロシアの継戦能力に底が見えてきた。

2022年後半から目立っていたロシア軍の兵力不足は概ね解消されているが、ロシア経済の労働力不足が深刻化してきた*1。死傷者数が70万人を超えているが、これに軍の増員の分だけ労働力人口が減っているし、労働者が軍需産業に50万人ほど移動した。生産能力の減少はインフレーションを引き起こす。民間部門の経済活動を抑制するべく政策金利は20%となっているが、それでも物価指数は8%の上昇だ。

2024年12月5日木曜日

永野耕平岸和田市長を標的にしない日本のフェミニスト

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大阪府内の女性に性的関係を強要したなどとして女性に提訴され、先月、解決金500万円を支払うことなどを条件に和解が成立した岸和田市の永野耕平市長だが、未だ草津町の狂言騒動で話題になったフラワーデモなどcall-out cultureの標的にされていない。

フラワーデモの中核的人物である北原みのり氏の𝕏/Twitterを検索したが、岸和田市に御住まいだったようなツイートがある一方で、岸和田市長に対する言及すら無かった。フェミ議連の議員などもざっと見た限りは言及がない。

2024年11月29日金曜日

メディアの皆さん、中高生の自由研究を世に広める前には

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それを専門とする研究者のコメントをもらってください。

動画の高速再生がどの程度視聴者の理解を困難にするかについての高校生の研究を、インタビュー型式で紹介したウェブの記事*1が話題になったのだが、藤田医科大学の宮川剛氏が提示されたデータからそのような事は言えないのではないかと𝕏/Twitterで批判しだし*2、学校に詳細を問い合わせるなどを行った。そして、この宮川氏の行為に賛否が議論になっている。

2024年11月27日水曜日

ジェンダー学者の田中東子氏への非難の多くは、誤解や曲解に基づいているよ

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オープンレター「女性差別的な文化を脱するために」に賛同した人物なので、発言が曲解されて非難されているのは因果応報な気がするが、ここ数日*1吹き上がっているフェミニスト学者の田中東子氏への非難が適切な批判とは言えないので指摘したい。

2024年11月19日火曜日

斎藤元彦兵庫県知事の戦いはこれからだ

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深刻な停滞と混乱を理由に、県議会に全会一致で不信任決議が出された斎藤元彦兵庫県知事だが、失職後の知事選に出馬し再当選に至った。現状、県議会の他、県職員や兵庫県内の大半の市長が斎藤氏に不信感を抱いている状況で、斎藤知事は地位に返り咲くことに成功した。しかし、民意を得て安泰となるとは限らない。

2024年11月16日土曜日

生成AIオペレーターが理解したがらない画像生成AIの問題点

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キーワードなどから手の混んだように見える絵を自動生成してくれるStable Diffusionなどの画像生成AIを、イラストレーターの多くが問題視している*1

自衛手段をとる他*2、画像生成AIの規制、訓練データを許可された知財に限るオプトイン方式への移行を主張しており、画像生成AIからのアウトプットを広告などに利用することを非難している。一方、画像生成AIオペレーターの多くは、絵師の主張を理解したがらず、両者は強く対立している。

2024年11月13日水曜日

政治家の不倫はどう問題なのか?

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国民民主党代表の玉木雄一郎氏の不倫が発覚し、玉木氏がセキュリティクリアランスに性的行動のチェックを入れることを主張してきたこと、2006年10月7日のブログに「「絶対に、不倫をしない。」などというように、そもそも政治家として有権者信頼に耐えうる集団であることを、自信をもって約束できる集団であるべき」と書いていたこと、同党の榛葉賀津也幹事長が過去に別の議員の不倫問題を非難していた*1ことなどから、SNSで国民民主党や玉木氏が揶揄されることになった。2006年にブログに「絶対に不倫しない」と書いていたことが発掘されたりしている。

2024年11月9日土曜日

政策でもディベートでもカマラ・ハリスは賛意を得ていたが、支持は集められなかった

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2024年米大統領選挙はトランプ前大統領が勝利したわけだが、バイデン政権についてだけではなく、負けたカマラ・ハリス副大統領への非難で的外れなものが多いので指摘したい。

ハリス氏はディベートが弱いと言う話がされているようだが、テレビ討論会では多くの視聴者がハリス候補が勝利したと見なした*1。主催したCNNがリベラル系なので司会者がハリス氏を応援したという主張もあるが、トランプ大統領は3回目のテレビ討論会を(主催の変更ではなく)拒絶したし、トランプ陣営からも失敗の声があがっていた。なお、2020年の米大統領選挙の副大統領同士のディベートでも、ハリス氏はベンス氏に負けたとは見なされていない*2。元検事だけにハリス氏はディベートに弱くない。