参院予算委員会で民主党の小西議員が安倍総理に憲法クイズを仕掛けたことが話題になっている。
安倍総理は著名憲法学者の芦部信喜を知らないと答えたのだが、これによって熱心な憲法改正論者である安倍総理が憲法解釈を理解していない懸念が出てきた。
インターネット上で話題になっている事件を、理論とデータをもとに社会科学的に分析。
参院予算委員会で民主党の小西議員が安倍総理に憲法クイズを仕掛けたことが話題になっている。
安倍総理は著名憲法学者の芦部信喜を知らないと答えたのだが、これによって熱心な憲法改正論者である安倍総理が憲法解釈を理解していない懸念が出てきた。
GM社のビュイック・ラクロスの2013年モデルとキャデラックSRXが、変速機に関するソフトウェアのバグで、マニュアル・モードからオートマ・モードに意図せず切り替わると報道されている。米国で26,582台、カナダ、メキシコ、中東、中国を含めると33,700台が影響を受ける見込み(Reuters)。
鍼や漢方が良くて、ホメオパシーが悪いと言う主張はおかしいと言い続けているブログがある。「ホメオパシーを排除すべし」に違和感を述べていたのだが、ホメオパシーは表に出てこようとするところが、他の代替医療と大きく違う。排除すべしと言う意見が出てきて当然だ。
なるわけないだろっ ─ と思ったのだが、ビールは水の代わりになるらしい。
ビールに含まれているアルコールには利尿作用があるので脱水症状になりそうだが、グラナダ大学のManuel Castillo教授が、運動後に水を飲んだ被験者と、4~5%のアルコール濃度の660mlのビールを飲んだ被験者を比較した所、その補水に大差はなかったらしい。1996年のJournal of Applied Physiology誌にある研究も、Castillo教授の実験と同様の結果が得られているそうだ(DVICE)。
証券会社出身だったスクェア・エニックス社の和田洋一社長が、事実上の業績不振の責任をとり辞任に追い込まれたようだ(CNET)。伝説として語り継がれそうな転落ぶりだった。
2010年10月に「社員の3分の1を20代にしたら、問題の7割は片付くんじゃないかな」と発言してリストラを促進するものの、人材が不足して元従業員に求人をかけ、2011年5月に赤字に転落する一方で(ITmedia)、開発能力の大きな低下を認める事になり(日経)、2011年6月に一気に59職種を求人募集したものの業績が回復しなかった。
昨年末の衆院選挙の一票の格差に関して、あちこちで起こされた裁判で違憲判決が続いている。一票の格差の数字が問題なのは確かなのだが、どうも選挙区画設定ルールが不適切であるためのようだ(根元・堀田(2004))。
ある政治学者が「保育と政治」と言うエントリーを書いていたので拝読した。
都市部での待機児童の問題は、二つの理由に起因する。
以前から経済評論家の池田信夫氏が統計学に疎いのでは無いかと言う指摘があって、その代表的な問題にSmith(2006)で指摘されていた以下のフィリップス曲線に関する説明がある(池田信夫 blog(旧館))。
ここでの池田氏の説明が意味不明な所が多々あり、先日の元官僚の高橋洋一氏の回帰分析を酷評する池田氏も他人の事は言えないのでは無いかと思う人もいたようだ。
ノーベル賞経済学者のスティグリッツが、アベノミクスを支持していると報道されている(産経ニュース)。アベノミクスの柱の一つはインフレ目標政策の導入だったわけだが、スティグリッツがインフレ目標政策は失敗だったと言っていた事を思い出した(Project Syndicate)。
元官僚の高橋洋一氏が『「日銀理論」の背景にある「貨幣数量理論は成り立たない」を検証する』と言う壮大な釣り針を投げてきてた*1。
高橋氏の主張は、日銀はマネーストックと2年後のインフレ率をコントロールできると言うシンプルなものだ。ところがグラフや回帰分析を出しているのだが、ほとんど主張に結びついていないので、各所の困惑を招いている。
F-22 Raptorの方がまだ高そうな気もするが、POPSCIでそういう話をまとめている。刻々と変わるし、米国以外の発注数などが入っていないようだが、色々と圧倒的な数字が並べられている。最大で従来機7種類を置き換える新機軸満載の統合打撃戦闘機の開発は、苦難の道を歩んでいるようだ。
あるブログのエントリー『エンジニアにも分かる「アベノミクス」』が話題になっていた。
しかし経済学は公理から定理を導く理論構成になっているのを知らないようだし、色々と問題があるように感じる。特に本題の部分で、景気と物価を混同して議論がおかしくなっている。
デフレよりもゼロ金利制約に重点を置きつつ*1、説明しなおしてみたい。
Mail Onlineが、子供の知性(IQスコア)の20~40%は遺伝だと言う最近のBeben Benyamin氏らのクイーンズランド大学の研究を紹介していた。オーストラリア、オランダ、英国、米国の18,000人の6歳から18歳の子どものIQスコアと紐づいたDNAのサンプルを分析した所、FNBP1Lとして知られる遺伝子がIQスコアと有意に相関していたそうだ。
もうすぐ辞任する白川日銀総裁が2月28日の日本経済団体連合会常任幹事会における講演で、円安でも潜在成長率が高まらないと述べたと言う報道に反応して、白川総裁に批判的なコメントが大量についていた。平常運転なわけだが、批判派には為替レートの決定理論を復習して欲しい。
やまもといちろう氏が過大広告なのでは無いかと危惧*1し、「利回り10%宣言は、異常じゃねぇんダッ!」と広瀬隆雄氏が擁護するアブラハムPB社「いつかはゆかし」事業だが、為替の長期変動の話しがすっぽり抜けている。
同社のウェブサイトを見る限り、毎月5万円積み立てて想定年利10%で1億円に到達する計算を盛んに示している。しかし、円ベースだ。シミュレーション結果を見ても、そのようにしか見えない。
安倍総理が円高が是正されて、中国の輸入タマネギより、日本のタマネギの方が安くなったと喜んでいる(朝日新聞)。このままだと、生産者にとってもよろしく無いのだが。
消費者にとっては物価の上昇は悪い事だ。生産者にとっては、国産タマネギの価格が生産コストの上昇よりも大きくプラスにならないと良い事にはならない。肥料や燃料が上昇すると生産コストも上昇するし、価格が上がると需要も下がるからだ。
電気料金の引き下げなどが行われたブラジルだが、インフレ傾向が止まる事はなく、八ヶ月連続で予測を上回るインフレ率が観測されている。ブラジル地理統計資料院が出している拡大消費者物価指数(IPCA)のグラフがReutersで紹介されていた。食料価格等が引き上げたと言うのもあるらしいが、正確なインフレ予測は難しい。
ニューヨーク市でネズミを不妊症して駆除をしようと言う実験が始まる(NYT)。毒をもっても、罠を仕掛けても、ゴミ箱を減らしても効果が無いので、ゴミ箱に不妊薬を混ぜておき、ネズミの増加を抑える計画らしい。
ハーバード大学とボストン小児病院の研究者たちが、2007年から2010年の10万人あたりの銃火器の被害者数と、0から28までの法規制強度スコアを比較し、貧困、失業率、人口密度、家計銃保有率などをコントロールした上で、銃規制が厳しい州ほど銃による死亡者が少ない事を発見したそうだ(POPSCI)。
よくソフトな予算制約がゾンビ企業を延命して、経済全体を悪化させると言う議論がある。これは正確ではないかも知れない。
どういう事かと言うと、ゾンビ企業の延命は金融機関にとって割引現在価値(NPV)が正になるので、金融機関にとってもゾンビ企業にとっても追い貸しは得になり、経済を改善する事になるからだ。
ゾンビ企業を延命させる事によって新たなゾンビ企業の発生を促進する事が、経済に悪影響を及ぼすと言うほうが適切であろう。
3月8日の衆議院予算委員会で、辻元清美衆院議員が従軍慰安婦問題に関する河野談話を見直すか否かに関し安倍総理に追求を行った事で、報道に混乱が見られているようだ。
辻元氏が安倍総理の河野談話に対する過去の姿勢を追求し、安倍総理が事実誤認だと切り替えした答弁なのだが、辻元氏の質問が正しく報道されていない。
ノーベル賞経済学者のクルッグマンが、当初の自身の予想が間違っていたことを認めた上で、長期間の不況にも関わらず米国経済でデフレが続かなかった理由として、不況が大した事が無いのでデフレにならなかったと言う説を否定しつつ、賃金の下方硬直性を挙げている(NYT)。
経済評論家の池田信夫氏が「3種類のアベノミスト」でアベノミクスの支持者を分類しているのだが、奇妙な事になっている。
アベノミクスは非伝統的な金融政策と拡張的な財政政策のポリシーミックスだと考えられるが、財政出動への賛否が無視されている。また流動性の罠(ゼロ金利制約)への認識で意見が分かれるが、この単語に言及されていない。インフレ目標政策や、量的緩和の種類にも言及されていない。分類するのであれば、以下の項目について議論が欲しい所だ。
経済学では人間はリスクを嫌うと言う、ごく普通の前提条件から数理モデルを作ることが多い。また、便宜的に効用関数を最大化するように振舞うと定義することが多く、危険回避的な効用関数にはフォン=ノイマン・モルゲンシュテルン効用関数と言う名前がついている。その中でも絶対的危険回避度一定の効用関数は、計算がしやすいと言う特性があるので良く用いられてきた。
ネット選挙解禁で盛り上がっているが、これが選挙戦を左右するメディアになるかは分からない。しかし、選挙公約にある種の規律を与えられるかも知れない。
世間の6割ぐらいはTPP交渉参加賛成なので大事にはなりそうにないが、自民党の選挙ポスター「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」が地味に話題になっている。共産党によると自民党議員の7割弱がTPP参加反対だったそうで、多くの自民党議員が約束していない方向に安倍内閣が進んでいるのは明白だ。
インフルエンザ・ウイルスはタイム・スケジュールに沿って動いており、細胞に感染してから増殖して外に出てくるまで早すぎても、遅すぎてもヒトの免疫システムに負けてしまうらしい。感染してから約二日間、感染した細胞内で自己増殖しないと、他人に感染していくだけ十分な量にならない。このタイム・スケジュールを狂わせる抗ウイルス薬のアイディアがPOPSCIで紹介されていた。
ある経済評論家がUV分析のグラフを示しつつ、バブル崩壊後に構造失業率が上昇したと説明しているのだが、失業率と欠員率で示される点が、横軸に沿って動いている、縦軸に沿って動くようになったと怪しい説明を行っている。変化したのは図表に太線で書かれているUV曲線なのだが、良く分かっていないようだ。
SMBC日興証券債券ストラテジストの嶋津洋樹氏の「侮れない円安効果、金融緩和の真の威力」と言うコラムに幾つか誤解、もしくは語弊がある。
貨幣の必要性を説明できていないし、流動性ショックがデフレ対策と説明されていて意味不明だ。問題点を指摘しつつ、代わりの説明方法を考えてみよう*1。
赤外線レーザーを吸収して可視光線を反射する特殊蛍光塗料を用いて紙幣にQRコード*1を印刷し、偽造防止に役立てるアイディアがあるようだ(BBC)。日本のデンソーが開発した規格が世界で広く認知されるようになったなと思う反面、スパイ大作戦のような世界が予想されて面白い。
経済評論家の池田信夫氏の「風が吹いたら岩田規久男氏の桶屋はもうかるのか」を採点してみよう。ブログのエントリーなので気楽に書いていると思うのだが、言わんとしようとしている事は分かる一方で、 細部で気になる所がある。
東北大学大学院環境科学研究科教授の安田喜憲氏が、色々な意味で興味深い主張をしている(日本放送協会第1110回経営委員会議事録)。最初に見たときは釣りだと思ったし、見直しても何かの冗談だろうと思ったし、今でも多忙でお疲れだったとは思うが、確かに色々な意味で興味深い発言が記録されていた。