2013年3月29日金曜日

ホメオパシーが排除されるべき理由

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鍼や漢方が良くて、ホメオパシーが悪いと言う主張はおかしいと言い続けているブログがある。「ホメオパシーを排除すべし」に違和感を述べていたのだが、ホメオパシーは表に出てこようとするところが、他の代替医療と大きく違う。排除すべしと言う意見が出てきて当然だ。

ホメオパシーの科学的な問題点は、治験を経ておらず恐らく治療効果が無いと言う所だ。ここだけ見ると鍼や漢方などの大半の代替医療は全て同じになる。むしろナイチンゲールのように、それ自体に副作用が無い事から放置すべきようにも思える。

しかし、医療関係者が乳児に通常の医療行為の代わりに砂糖粒を与えるに至り、カルト化しているのが露呈した*1。子どもは自分で医療行為を選択できないし、大人も医療関係者の勧めを断りづらいので事態は深刻だ。

日本学術会議の金澤一郎東大名誉教授の声明を引用しよう。

最近の日本ではこれまでほとんど表に出ることがなかったホメオパシーが医療関係者の間で急速に広がり、ホメオパシー施療者養成学校までができています。このことに対しては強い戸惑いを感じざるを得ません。

ホメオパシーの問題は、科学的治療を振る舞いつつ、現代医療を否定して回っていたこと。こういう事が横行すると助かる命も助からなくなるわけで、病人が現代医療を受ける権利を阻害している。ゆえに、ホメオパシーを排除*2すべしと言う事になる。他の代替医療、つまり漢方や鍼灸が、科学を振舞っている事はほとんど無いと思う。あれば同じように排除すべきだ。

こういう書き方をすると、なぜかブログ主は漢方や鍼灸を擁護していると早とちりする人*3なので明確に書いておくが、漢方や鍼灸も治験を経ないと治療効果があるとは言えない*4。そして、現代医療の効果を否定して、治療行為の邪魔をするようになれば、ホメオパシーと同じように排除されるべきなのであろう。

陽の当たるところに出てきてはいけないモノも、この世にはあるわけだ。

*1ホメオパシーで検索すると、予防接種の危険性を主張していたり、現代医療を否定する内容が少なく無い。ホメオパシー擁護の1988年の論文は、誰かの陰謀で捏造論文と確認されただけとかも主張されている。

*2排除と言ってもホメオパシー信奉者を火炙りにしろと言うわけではなく、社会から医療行為として認められないようにすべきだと言うだけだ。

*3「統計学的に効果があれば、漢方や鍼灸でも科学的治療法である」と書いてあるのに、漢方や鍼灸を擁護していると読解していた(扇動のための不当表示としての「リフレ派」 part61)。

*4効果が立証された漢方薬もあるそうだ(癌霊1号が白血病に効く!代替医療が標準医療になるとき)。もっとも大半の漢方薬が効能を主張して良いのかは、疑問もある。

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