中央銀行としては珍しいのだが、米FRBは物価の安定と雇用の最大化と言う二つの負託(dual mandate)を持つ。経済評論家が真似をしろと言っていて、安倍総理が真に受けつつあるようだが、当の米国では共和党がこれを批判しているようだ(CNN)。
少し古い記事で、量的緩和やゼロ金利維持の副作用で高インフレ発生を心配したものだが、著名マクロ経済学者のマンキューがインタビューで答えているように、雇用の最大化目標が無くてもFRBの金融政策に変化は無かったであろう。
ただし、指摘されている事が全て、今となっては杞憂で片付けられるわけでもない。雇用対策としては議会の役割も大きいのは確かだし、金融政策と雇用水準の関係は統計的にははっきりしない。
中央銀行が雇用の最大化に努力しているか、明確に識別する方法は無いわけだ。
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