The Economistで野田首相の事が紹介されている。政治家一家ではない階層の出身で、消費税の増税と原発再稼働を決めた事、官僚を引き連れており自民党時代の政治家のようになっている事、民主党内で小沢一郎氏と対立があることが紹介されている。予想外のリーダーシップを見せていると書いてあるので、高く評価しているようだ。
小沢氏のスキャンダルや橋下氏の人気に陰り(本当?)も指摘しており、記者は野田氏に追い風が吹いていると見ているようだ。提灯記事の類である事は否定できない。同誌は以前にも増税と言う不人気政策を頑なに推進する野田氏を紹介していたが、このときは消費税増税が実現できるかには懐疑的だったようだ(The Economist)。
困難と見られた消費税の増税は、与野党三党で合意に達した(読売新聞)。軽減税率や低所得者加算年金が無くなった事は、制度的に評価できる。自民党が消費税増税に賛成だった事が野田氏の助けになったのは間違いないし、これで支持率が回復するとは思わないが、政治的実行能力の高さは証明されたと言えるであろう。
今後は解散の睨んで、衆参の定数是正問題が焦点になると思われる。個人的な心情としては、増税は公約違反なのだから、解散して国民の信を問うべきだと思う。解散前に高圧的かつ強硬に「ヒップホップ・ダンス」の必修化(*1)の取消しと、「マイナンバー」(*2)の名称変更をお願いしたいが、そういうことは全くしそうにないのが残念だ。
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