2012年6月21日木曜日

米国の住宅価格に最も影響を与える三つの要素

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BUSINESS INSIDERが、TD Bank Groupをソースとして米国の地価に最も影響を与える三つの要素を紹介している。(1)雇用量の増加、(2)外国人投資家の比率、(3)抵当物件を含む住宅供給だそうだ。(3)は内生性の問題がある(*1)ので、(1)と(2)が重要だと考えて良さそうだ。

昨年のノースダコタ州、オクラホマ州、ユタ州、テキサス州、ウェストバージニア州を含む住宅価格の増加率が高い10州が、雇用量の増加率が高い10州でもあるのは特に驚きは無いであろう。不景気が直撃したカリフォルニアは48%の住宅価格の下落で、需要が持ち直したそうだ。

住宅市場における外国人投資家のシェアは2011年に8%にしか過ぎないが、フロリダ、カリフォルニア、アリゾナ、テキサスの一部の主要市場に集中する傾向がある。フロリダでは38%が外国人投資家の購入物件だったそうだ。特に現在の経済情勢では外国人投資家の方が資金面で有利のため、価格への影響が大きいらしい。

*1需給バランスで住宅価格が決定される一方で、価格の変化で住宅供給量が変化するので、外生的な決定要因にはならない。

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