2010年8月16日月曜日

財政難で現役の灯台がオークションにかけられる

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米連邦政府が、管理する沿岸警備隊の財政難から北東部メーン州ポートランドの沖合約1.6キロの岩礁に立つ高さ22mの灯台をオークションに出品したそうだ(読売新聞)。どんな物件か動画でチェックしたところ、なかなか風情はある物件であったが、買ってもいい事は何も無いようだ。

上の写真はMarinas.comに掲載してあるものだが、見ての通りの岩礁で砂浜などは付属していない。下は沿岸警備隊が撮影した動画だが、灯台がある環境の厳しさが分かるであろう。

この灯台、売りに出されるぐらいだから不要物だと思いきや、現役の灯台で今後も使われていく予定らしい。この海域はブイで航行している船が多いらしいが、大型船はこの灯台の光も頼りにしているそうだ。購入者は歴史物保存ガイドラインに同意する必要があるが、メンテナンスは沿岸警備隊が続けて行ってくれる。ただし、メンテナンス費用は所有者持ちのようだ(KENNBEC JOURNAL)。この事実上の恒久的な寄付の義務は、最低落札価格1万ドルで出品され、登録者は天候が許せば8月26日に物件を視察できる。

灯台は公共財の代表例として知られているのだが、それに十分な予算が付かないところが興味深い。最近は、GPS等の航行技術の変革に伴なって灯台の役割が低下しているらしく、灯台の無人化によるコスト削減や、廃止が模索されている。しかし、海難事故は大惨事になるので安易に廃止ができないであろう。

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