2010年8月21日土曜日

コンピューター・ウイルスで旅客機が墜落?

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2008年8月20日にスパンエアー航空JK5022便(MD-82)が、マドリッドで離陸に失敗して墜落し、乗員乗客175名のうち154名が死亡した事故で、コンピューター・ウイルスが影響していた可能性があると、地元のメディアが報じている(Seattle Post)。

調査によると、事故機はフラップとスラットが完全に退避した状態になっていた事が分かっており、コンピューター・システムは、そのような不適切な設定には警告を出すようになっていた。

しかし、El Pais誌が報じたところによると、同社の内部レポートによれば、当日は中央コンピューターがTrojan型のウイルスに汚染されていたために、従業員はシステムに問題を登録できず、システムは似たような技術的問題3例の蓄積を警告できなかったらしい。また、エンジニアは24時間、作業記録を登録するのを待たされていたようだ。

国内でもコンピューター・システムの障害による技術的な問題は発生しているが、ほとんどは搭乗手続き等の顧客管理システムで、現在までは直接安全性に影響が及んだケースは報道されていない。ただ、作業マニュアルや作業具の出納管理などで電子化は進んでおり、同様の問題が発生する可能性はある。

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