元AV女優が役者をやったり*1、ラジオのパーソナリティーになったり*2、地上波番組のレギュラーを勤めたりすることはぼちぼちあるのだが、元AV女優の三上悠亜(以下を含めて敬称略)のアパレルCA4LAとのコラボレーションに対して一部界隈からAV女優を広告に起用するなと批判が起き、さらにその批判への反論がされている*3。
コラボレーションの内容に関する批判ではなく職歴に基づいて排除しようとする動きなのでキャンセルカルチャーになるが、批判者は元AV女優が人気になることでポルノ出演をキャリアとして考える女児が増えると正当化している。しかし、この理屈は成立しないように思える。
- 成人向けのサイトであり、分別がつかない子どもが積極的に見るものではない
- 三上悠亜の露出度も高くない
- 飯島愛や黒木香が人気になったとき、AV女優志望者が増えたとは聞かない
- AV女優といっても大多数はさほど稼げていないこと、AV女優が社会的スティグマを負う職業であることを教えることは容易である
ので、子どものへ悪影響は考えづらい。近年はセクシー化された女性表現が、女児に性を売り物にすることを肯定させてしまうような議論もあるのだが*4、秋冬物でセクシーと言うよりはエレガントな絵である。ただし、略歴(PROFILE)に「アイドルを経て、セクシー女優」とは書いてあった。セクシー女優と言う表現が、アダルトビデオの存在を目立たないようにしているわけだが。
なお、2014年にトヨタ自動車が提供する情報提供サービスGAZOOに紗倉まなが連載を執筆したときにも、似たような騒動があった*5。現在でも、コラムは残っている。文句をつけている人はごく少数で、社会としては容認している。
*1及川奈央、水谷リカ、城麻美、水谷ケイ、賀川雪絵、飛鳥裕子、浅見美那、岸加奈子
*2夏目ナナ、西脇理恵
*3セクシー女優めぐる批判 倉田真由美氏が疑問「飯島愛ちゃんが存命の頃…」 - 芸能 : 日刊スポーツ
*4Report of the APA Task Force on the Sexualization of Girls
0 コメント:
コメントを投稿