Mail Onlineが空気中の湿度から真水を得るEole Water社の風力発電システムを紹介している。
風力発電で電力を起こし、エアコンで使われるコンプレッサーを回して空気を冷却、水分を得る方式で、既にアブダビで試作機が1時間に62Lの水を精製しているそうだ。霧がある山岳地帯などでは網を張って水分を回収するシステムが活用されているが、このシステムならば砂漠でも活用する事ができる。
コンセプトは分かるのだが、このシステム、風力タービンでコンプレッサーを回さずに発電する理由が分からない。風力が安定しないのは分かるのだが、回転エネルギーを電気に変換してから、電気を回転エネルギーにしているわけで、エネルギー損失が大きそうだ。また、余剰電力を他に使えるようでもない。
200万ユーロ(約2億1200万円)で、一日1200Lのシステムを提供しているそうだ。風呂には入れないが、600人分ぐらいの給水が可能になる。20年間稼働するそうだ。僻地で真水が不足しがちな地域は多いが、開発途上国などで利用するのは値段も高すぎるように思われる。この値段なら、軍事用途などに利用は限られてしまうであろう。
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