2010年12月23日木曜日

ロシア人もやればできる!日本人には真似できないレベルの取締り

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ロシアでも近年、長引く経済の低迷でデモが多発している。2010年3月20日のデモは日本でも報道されていた(産経ニュース)し、特に物価上昇や公共料金引上げに不満が大きいようだ(産経ニュース)。

ただし警察国家でもあるので、暴動に発展しそうなデモは厳しく取り締まられている。11月9日にメドベージェフ大統領がデモ規制強化法案に拒否権を発動した(asahi.com)ものの、12月18日には過激な若者によるデモが複数の地域で制止されたと伝えられている(The Voice of Russia)。

色々と困った状態のロシアのようだが、やれば出来る事もあることが分かる動画がyoutubeにアップロードされていた。

動画に挟まれた文字からすると、11月4日のデモ。以下に想像で心の声を補完してみる。

警官:「デモする暇があるなら、働いて税金払え!」
若者:「仕事が無いからデモしているんだよ!」
警官:「ちょっと署まで来てもらうから、そこにいな!」
若者:「え、逮捕するの!?デモしただけで、ひどくない!?」
警官:「閉めるから、手、挟むなよ!」
若者:「ちょ辞めて!!!逮捕されたら、兄貴になじられる!!!パパに殴られる!!!ママに怒られる!!!」
警官:「最近の若いもんは、全く迷惑かけさせる。やれやれだぜ。」
女:「馬鹿が馬鹿を捕まえている・・・」
女:「外から開くのよ、このバンのドアは!!!」
若者:「助かったー!」

女:「だから、この国は駄目なんだわ!」

あまりに迅速な脱走劇になっている。

単なる警官の鍵の閉め忘れだが、周囲の警官の反応もやる気がないので、デモ鎮圧に乗り気ではないようだ。単なる笑い話ではなくて、ロシア警察の士気も高く無い事が分かる貴重な映像資料となっている。

原油高でだいぶ持ち直したとはいえ、ロシア経済は低迷の一途で、人口さえも激しく減少中だ。プーチン首相やメドベージェフ大統領言えども、不満の声を封じ込めるのは難しい状況になって来ているのかも知れない。

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