日本で最もユーザー数が多いスマートフォンがiPhoneであるのは間違いない。スマートフォンの利用動向調査では、iPhoneで54.6%のシェアを占めている。
しかし、世界ではAndroidがiPhoneのシェアを追い抜きつつあるし、日本でも11月と12月上旬のBCNの売れ筋ランキングでは、Androidが大きく健闘しているようだ。11月はauのIS03が販売数トップで、NTT DoCoMo(以下、DCM)のGALAXY Sも4位につけており、先週は1~3位を独占したようだ。
ユーザビリティや通信キャリアの優劣でiPhoneとAndroidの比較をしている人は多いが、それ以外にiPhoneがマーケティング的にAndroidに勝てない点が明らかになって来た。
年 | 月 | 日 | 通信会社 | 機種 |
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2008 | 7 | 11 | SBM | iPhone 3G |
2009 | 6 | 19 | SBM | iPhone 3GS |
2009 | 7 | 10 | DCM | HTC-03A |
2010 | 4 | 1 | DCM | Xperia (SO-01B) |
2010 | 4 | 27 | SBM | HTC Desire (X06HT) |
2010 | 5 | 28 | SBM | iPad |
2010 | 6 | 24 | SBM | iPhone 4 |
2010 | 10 | 2 | SBM | HTC Desire (X06HTⅡ) |
2010 | 10 | 4 | au | IS03 |
2010 | 10 | 28 | DCM | GALAXY S (SC-02B) |
2010 | 11 | 12 | SBM | HTC Desire HD 001HT |
2010 | 11 | 26 | DCM | GALAXY Tab(SC-01C) |
2010 | 12 | 3 | DCM | LYNX 3D (SH-03C) |
2010 | 12 | 10 | SBM | DELL Streak 001DL |
2010 | 12 | 10 | SBM | GALAPAGOS 003SH |
2010 | 12 | 17 | EM | HTC Aria |
2010年に入ってから、新製品販売が圧倒的にAndroidの方が多い。ソフトバンク・モバイル(SBM)やイーモバイル(EM)の新製品も今後発売が予想され、iPhoneとiPadで年に2回の新機種発表しかないiOS端末は、比較すると発売イベントが少ない。
広告メディアとして、雑誌やネットなどの記事の影響力は強いと言われているが、新製品が出るたびに記事は出るものだ。利用ユーザー数を無視して話題を埋め尽くすという面で、製品が乱立しているAndroidは、iPhoneにマーケティング的に勝っている。
プラットフォームの優劣に議論はあるが、米国市場でAndroidの勢いが増しているのは、発売日ラッシュの効果も少なからずあるように感じる。日本も今年の10月からは製品発売ラッシュであると言え、米国と同様に広告効果の面からも、Androidのシェア獲得に貢献する可能性はあるだろう。
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