東南アジアでは最近まで戦火が続いたために、多くの地域で埋設されたままの地雷や不発弾が存在し、平時の現在でも場所によっては危険な状態だ(右写真は被害者)。日本での不発弾もそうだが、これらの兵器は耐久性があるために、放置しておくと今後何十年間も同様な状態が続くため、除去が必要になる。
日本政府も国際協力の一貫として地雷除去活動を支援しているし、自衛官経験者が中心となって結成された日本地雷処理を支援する会(JMAS)などのNPOも活動を行っている。こういう地道な活動は、たまにメディアに露出するぐらいで普段は注目されていないため、彼らがどのような貢献を行っているか意識していない人は多いであろう。そこで、JMASがその活動報告の動画をアップロードしていたので、紹介したい。
上が活動の全体像で、下が実際の除去作業の動画だ。
2007年の資料でも、アフガニスタンでは1000万基、カンボジアには400~600万基、ベトナムには350万基、タイには10万基の地雷が埋没されているとされ、日本の経験からすると全ての除去が終わることは当面は無いであろう。しかし、安全な生活環境を確保するためには、地雷を除去するしかない。その活動に尽力している日本人に対して、誇らしく感じる人は多いのではないであろうか。
このNPO職員は自衛隊経験者、つまりベテランなので「オヤジたちの国際協力」を自負しているらしい(教育開発の仕事)が、専門性を生かして高度な国際協力をしているという強い自負を感じる自称だ。自衛隊に関しては観念的な立場からの政治的な議論が多いが、現実的には自衛隊が存在しないと成り立たない活動も多い。
ところでJMASは、活動資金として寄付やTシャツの販売を行っている。また、おもちゃであるが「トミカ No.014 コマツ 対人地雷除去機 D85MS」を購入すると、1個につき10円の寄付金が入る仕組みになっているらしいので、子供がいる人は買ってあげるのも良いと思う。そのときにはぜひ、上の動画を子供に見せて、国際協力に尽力する日本人のことを教えてあげよう。
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