イタリアの北東ピエモンテ州アントローナ・スキエランコにあるCINGINO湖ダムは、イタリアで最も渓谷が深い地域にあり、近くの谷間の村は、冬季は日照時間が無い事で知られている。
Panoramioと言うか、Google Earthにある写真で、その景観を確認することができるのだが、 何故かポツポツと虫みたいのが写っている。ダムに虫が張り付いていても不思議は無いが、何だかちょっと大きい。
下の赤い丸の中が、張り付いている物体。
拡大して確認してみる。
どうも、四足歩行している哺乳類のようだ。
つまり、ヤギ。コンクリート中のカルシウム等のミネラルがおいしいのか、ヤギがダムに這い登っているのが日常的な光景なようだ。
なお、この地域のヤギはアルプス・アイベックスという野生種で、標高2,000~4,600mのヨーロッパの山岳地帯に生息し、雄は体高1m・体重100Kg、雌はその半分にまで成長する。イタリアのエマニュエルⅡ世が1850年代に、この地域をアルプス・アイベックスの保護区として王族以外の狩猟を禁止し、現在でも法令で保護されているため、約4,000頭のAlpine IbexがこのダムがあるGran Paradiso国立公園に生息しているそうだ。
1 コメント:
エマヌエーレII世はいいことしたな。(昔、世界史の授業でこの名前が出てきた。)
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