2013年4月18日木曜日

ロゴフの計算間違いに関して

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とうとうReutersにまで取り上げられたのだが、財政赤字は低成長をもたらすと言うロゴフらの論文に計算ミスがあると言う批判があり、騒ぎになっている。主張を検証すると言う、至って健全な事件だ。

しかし、財政再建を訴える人々が良く引用していたので、余波が大きくなっている。もともと低成長だから財政赤字が拡大したのか、財政赤字が拡大したから低成長なのか同時性が疑われる上に、戦争などの要因のコントロールが甘い部分があるので大雑把な議論だと思う*1のだが、いかにも強い法則のように紹介してしまった経済評論家が多いのであろう。

考え直せば財政赤字だからと言って最良の生産技術を選択しない理由にならないわけで、技術進歩に影響が出る理論的な理由は混沌としている。財政赤字が悪のように単純に物事を白黒で考える人は飛びつきやすいが、理論的な説明がつかないモノには慎重に接するべきであろう。自戒としたい。

追記(2013/04/18 13:40):unrepresentative agentで、計算間違いの概要を説明している。

*1計算ミスが分かってから批判しているわけではない(関連記事:超低金利でも財政赤字は低成長をもたらす?)。

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