ボストンのマサチューセッツ総合病院のHarald Ott氏率いる研究チームが、幹細胞を培養してネズミの腎臓を培養する事に成功した。人工生成された腎臓はネズミに移植され、全く同じと言うわけでも無いらしいが、今のところは機能しているそうだ(New Scientist)。
幹細胞がどこから採取されたのかが分からなかった(新生児ラット?)のだが、培養中の与圧などのコントロールなどがコツになるようだ・・・良く読み直したら、腎臓を培養する足場は(たぶん犠牲となる)ラットの腎臓を化学的に溶かしてコラーゲンの部分だけ残して使い、人間の血管細胞なども組み込まれたフランケンシュタイン状態だった。
既に気管を幹細胞から培養して人間の女性に移植する事には成功しているが、腎臓はそれよりもずっと複雑な点が新しいとのこと(関連記事:再生医療で作られた臓器が初めて癌患者を救う)。同じOtt氏が実験しているが、心臓や肺などの人工培養も試みられている(関連記事:臓器再生技術が発展中!ラットに生体人工の肺が移植される)。
人工透析が必要な患者は数多くいるし、もし同様に人間の腎臓が培養できるようになれば、市場性の高い技術となりそうだ。金持ちは死なない時代になるのも近い。
追記(2013/04/17 15:32):朝日新聞に詳しい紹介が出てきた。
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