2010年10月8日金曜日

チョコを食べると心臓疾患になりづらくなる?

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チョコレートやお菓子は、肥満や虫歯の原因になりうるため、不健康だと思われている。少なくとも間食は、ダイエットの大敵だ。しかし、Clinical Nutrition誌に掲載された最近の研究では、ちょっと違う見解のようだ(fyi Living)。

近年の研究によると、チョコレートに含まれるココアはフラボノイドが豊富で血圧を下げる効果があり、また飽和脂肪酸が大量に含まれるものの、カリウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富だ。しかし、実際にチョコレートを食べている人の健康についての調査は無かったそうだ。

上述の研究では、25~93歳のNHLBIの参加者4970名のデータを用いて、年齢、性別、遺伝的リスク、栄養摂取状態、教育、チョコ無しキャンディ摂取、リノレン酸摂取、喫煙の有無、飲酒の有無、運動の有無、果物と野菜の摂取をコントロールした上で分析を行い、冠状動脈性心臓病(CHD)が低下すると主張している。まったくチョコを食べない人と、チョコを大量に食べる人を比較すると、57%も前者がCHDにかかりやすい。また、チョコ無しキャンディ大量摂取者と、チョコ無しキャンディ非摂取者を比較すると、前者が49%もCHDにかかりやすくなるそうだ。砂糖の過剰摂取は血圧をあげるため、CHDの危険因子になるようだ。

ところで賢い人はすぐ気づくと思うが、体重や体脂肪をコントロールしていないので、この研究はちょっと問題がある。健康な人ほど不健康な事をしていても問題ないので、この手の調査は因果関係が不明瞭になりがちだ。この調査では、チョコ無しキャンディ摂取が不健康になることが、食事がCHD発生率を決めている根拠になっている。しかし、チョコは好きだけど、他のお菓子はそうでも無い人は、肥満では無い可能性が疑われる。

つまり、もっと色々な調査が出てこないと、チョコが健康にいいとは言えないであろう。さらに、論文の主張通りに心臓疾患が減ったとしても、他の疾患がどうなるかも評価しないと健康になるとは言えないのだ。ただし、チョコレートが健康に悪いと言うわけでもなさそうだ。太らない程度になら、食べても問題は無いであろう。そもそもチョコが無い人生なんて、生きていても仕方が無い。

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