2010年8月22日日曜日

トリコモナス症が蔓延し、英国の軒先の野鳥が減る

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BBCがハトトリコモナス症が蔓延し、英国の軒先の野鳥が減少していると報道している。ハトトリコモナス症は喉を腫らして、鳥を餓死させる病気だ。英国の中部では、カワラヒワの1/3、ズアオアトリの1/5が病気の発生から1年間で減少した。個別にはハイタカや、その他の野鳥を影響を受けているらしい。

英国鳥類学協会のMike Toms氏は、50万羽の野鳥が失われたと計算されており、前例の無い数字だと述べている。また、衛生状態が鍵で、餌箱と水浴び場を2週間に1度洗浄し、鳥に感染の兆候が見られたら、一時的に餌をやるのを停止する必要があるそうだ。

さらにToms氏によると、ハトトリコモナス症は、農業の変化によって、主なエサ場を庭先に変更したモリバトではよく知られている。このハトが餌箱と水浴び場に、病原体を撒いていると考えられるらしい。さらに、小鳥に良く見られるのは、生理学的な理由かも知れないと述べた。この病原体は消化管の上部に感染し、エサを相互にやりあう行動で広まっている。

英国には定期的に小鳥にエサをやる人が約2,000万人おり、年に£2億5000万、鳥の餌に費やしているそうで、この感染症における人為的な影響は小さく無い。Toms氏と保護グループGBHiの同僚が公表したレポートでは、夏と秋の月に大半の鳥がこの病気で死んでいる。英国鳥類学協会の生態学者Rob Robinson博士は、今回の事例で新種の病気が、短期間で野鳥の急激な減少を引き起こすことが分かったと述べている。

不思議なことにBBCでは餌箱と水浴び場を撤去するようには呼びかけていない。野生動物に餌をやる事で、人を介在して感染症が広まる事例は他にもあって、野生動物に干渉しないようにするのだが、英国の野鳥は餌を人に依存するのが当然だと見なされているようだ。

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