2013年5月22日水曜日

ごみ発電の弱点が露呈する

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北欧ではごみ発電が普及しているが、燃やすゴミが不足してきており、ゴミを輸入していると言う話しが紹介されていた。北欧からは年間1億5000万トンしかゴミが出ないのに、7億トンを超える処理能力があり、さらに施設増強を行っているそうだ(NYTimes.com)。

北欧は北海油田や水力発電などエネルギー資源は豊富だが、二酸化炭素排出抑制を考えるとごみ発電に傾斜する理由はあるようだ。英国の輸出元からすると、埋め立てコストの削減になると言うメリットもある。ただし、輸入元のゴミ分別能力が問題になるらしく、ナポリのような南欧のゴミは好まれないらしい。北欧のオスロでは、家庭で色分けされた専用ゴミ袋にゴミを分別して回収に出し、それを焼却炉で機械的に判別している。

日本でもごみ発電は行われており、14円/kWhと言う再生可能エネルギーの類では比較的効率の良い手法である事から、総発電能力は年々増加している。ただし北欧と同様に、ごみ量の減少により総発電電力量は停滞気味で、ごみ処理の広域化の必要性が考えられているようだ(ごみ焼却発電への期待)。我が国も北欧と似ている問題を抱えている。

似ていない部分もあって、英国からは2003年9月に三重県の製造工場で大規模な火災が発生した廃棄物固形燃料(RDF)を北欧に輸出しているらしいのだが、日本ではコスト面や品質面から古紙及び廃プラスチック類の産業系廃棄物に絞って製造したRPFに特化していった。

ゴミの排出抑制をしたらエネルギー供給が減ってしまう事も危惧されているようだが、ゴミが出なくなる事も無いであろうから、これは単なる生産計画の問題に思える。環境クレイジーな問題意識だ。東京都小金井市がごみ処理場の建設で政治的に混乱した事件もあるので、ゴミの押し付け合いよりも、ゴミの取り合いの方がまだマシなのかも知れないが。

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