2010年12月10日金曜日

iPhoneがAndroidに勝てない点

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日本で最もユーザー数が多いスマートフォンがiPhoneであるのは間違いない。スマートフォンの利用動向調査では、iPhoneで54.6%のシェアを占めている

しかし、世界ではAndroidがiPhoneのシェアを追い抜きつつあるし、日本でも11月と12月上旬のBCNの売れ筋ランキングでは、Androidが大きく健闘しているようだ。11月はauのIS03が販売数トップで、NTT DoCoMo(以下、DCM)のGALAXY Sも4位につけており、先週は1~3位を独占したようだ。

ユーザビリティや通信キャリアの優劣でiPhoneとAndroidの比較をしている人は多いが、それ以外にiPhoneがマーケティング的にAndroidに勝てない点が明らかになって来た。

Android/iOS端末発売日
通信会社 機種
2008 7 11 SBM iPhone 3G
2009 6 19 SBM iPhone 3GS
2009 7 10 DCM HTC-03A
2010 4 1 DCM Xperia (SO-01B)
2010 4 27 SBM HTC Desire (X06HT)
2010 5 28 SBM iPad
2010 6 24 SBM iPhone 4
2010 10 2 SBM HTC Desire (X06HTⅡ)
2010 10 4 au IS03
2010 10 28 DCM GALAXY S (SC-02B)
2010 11 12 SBM HTC Desire HD 001HT
2010 11 26 DCM GALAXY Tab(SC-01C)
2010 12 3 DCM LYNX 3D (SH-03C)
2010 12 10 SBM DELL Streak 001DL
2010 12 10 SBM GALAPAGOS 003SH
2010 12 17 EM HTC Aria

2010年に入ってから、新製品販売が圧倒的にAndroidの方が多い。ソフトバンク・モバイル(SBM)やイーモバイル(EM)の新製品も今後発売が予想され、iPhoneとiPadで年に2回の新機種発表しかないiOS端末は、比較すると発売イベントが少ない。

広告メディアとして、雑誌やネットなどの記事の影響力は強いと言われているが、新製品が出るたびに記事は出るものだ。利用ユーザー数を無視して話題を埋め尽くすという面で、製品が乱立しているAndroidは、iPhoneにマーケティング的に勝っている。

プラットフォームの優劣に議論はあるが、米国市場でAndroidの勢いが増しているのは、発売日ラッシュの効果も少なからずあるように感じる。日本も今年の10月からは製品発売ラッシュであると言え、米国と同様に広告効果の面からも、Androidのシェア獲得に貢献する可能性はあるだろう。

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