2010年12月22日水曜日

英国の河に再移入でカワウソが戻る

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Mail Onlineが、英環境庁が30年間でカワウソが10倍に増加したと発表したと報じている。英国でもカワウソが絶滅の危機に瀕していたが、環境保護活動による人工繁殖と再移入で生息数を大幅に回復できたそうだ。

Philip Wayre氏は1971年にかわうそ保護センター(Otter Trust)を設立し、カワウソの人工繁殖と生息環境の改善に取り組んできた。1983年までに、RSPB自然保護区のサフォーク州で放棄されたカワウソの子供と最後の野生のカワウソから繁殖に成功した。そして、再移入に適した地点に、氏の活動に共感したJohn Wilso氏の所有するサフォーク州ベリーセントエドマンズ近くのIxworthのBlackbourne川に接した農場を見つけた。2匹のメスと1匹のオスが放され、すぐに最初の子カワウソが目撃された。その後、1983年から1999年の間に、ノーサンバーランド州からドーセット州、ラトランドからエセックスに120匹以上のカワウソが野生に戻されたそうだ。現在ではケント州を除く英国全土でカワウソを目撃することができるそうだ。ケント州でも再移入計画が進んでいるらしい。

このWayre氏の再移入計画にも賛否両論があり、イギリスのカワウソ再移入ももろ手を挙げての賛成を受けているわけではないが、一つの生物保護のあり方としては方法にはなる。

日本でもカワウソの再移入計画は検討されている。既に絶滅したと考えられるニホンカワウソは、乱獲と生息環境の縮小が絶滅の原因になったと考えられている。猟師の数も減少し、河川の水質も改善している近年なら、再移入も可能かも知れない。高知県生態系保護協会などが、遺伝子的にほぼ共通の韓国カワウソを、日本に移入することを検討しているそうだ。ただし、カワウソは魚を食べるため、漁業者や他の在来種と競合する可能性もあり、環境アセスメントを慎重に行う必要がある(加藤(2005))。

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