2025年2月25日火曜日

デジタル庁ファクト&データユニットがダッシュボード職人()なのではないかと心配になった件

このエントリーをはてなブックマークに追加
Pocket

デジタル庁のデータ分析基盤の説明*1を読んでいたら、証拠に基づく政策立案(EBPM)の第一歩として政策データダッシュボードをつくっていた。グラフと数字がひとつのページにまとまっているアレ。

組織として重要達成度指標(KPI)を意識するのは大事なので、企業内ポータルではとりあえず導入し勝ちだ。しかし、弊害も大きい方法で*2、政策評価、政策立案をするためのデータ分析としては不十分過ぎるので、データ分析者には評判が悪い。データ可視化も使いよう*3なのだが、BIツールのダッシュボードは上手い例ではない。

もちろんデジタル庁ファクト&データユニットも、政府組織内の様々なデータを収集・統合するデータ分析基盤データウェアハウスを構築するのが主なお仕事で、政策データダッシュボードは組織内にその存在を知らしめるための作業に過ぎない。特定ベンダーのデータウェアハウス製品であるGCPのBigQueryにどっぷり依存してせっせと構築している。

ところでBigQueryで管理しているデータは、データサイエンティスト御用達のRやPythonといった分析ツールから参照することができる。データ分析基盤からのアウトプットとしては、政策データダッシュボードよりも遥かに重要。しかし、これに関する記述は見当たらなかった。BigQueryの機能で回帰分析をかける話もない。「データアナリストが簡単にデータを扱えるようにするための適切な加工とモデリングも重要な要件…」とはあるのだが。

もしかして、本当に政策データダッシュボードで満足している?(;´Д`)ハァハァ

0 コメント:

コメントを投稿