2010年9月11日土曜日

チェルノブイリ原発事故処理で使われた機材の残骸

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1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原発事故は、大気中に大量に放射性物質を撒き散らしたために、周辺住民の大量移住と、軍を動因した大規模な浄化作戦が必要になった。
そのときに使用したヘリコプターや車両等は放射能で汚染されているために、閉鎖された原発の南西25KmのRassokhaにある最大の廃棄物置き場に、今も放置されている。artificialowlにその写真がまとめられていたので、紹介したい。

1. 航空写真

廃棄物置き場は51°09'16.16"N 29°58'57.41"Eであり、Google Mapで航空写真を確認することができる。

2. ヘリコプター

世界最大の輸送ヘリである、Mi-26ヘイロー輸送ヘリコプターが並んでいる。

3. 装甲車

装甲偵察車BRDM-2が並んでいる。

4. ショベルカー

重機も相当数が並んでいるようだ。

5. バス

住民の避難などに使ったと思われるバス。

6. 消防車

爆発事故直後に原発に向かった消防車は埋蔵処理されたが、それ以外のものは置かれているようだ。

7. トラック

多くのトラックのエンジンは、汚染されているのにも関わらず、持ち出されているようだ。

チェルノブイリの現状

未だに事故原発の半径30Kmは退去勧告が出されており、通常の5~10倍、場所によっては数千倍の放射能で汚染されていると言われている一方で、石棺と呼ばれる爆発した4号炉の封印をしているコンクリートや鉄板が老朽化してきているそうだ。放射能が原因とされる周辺住人の病気や、生態系への影響も報道されている。

原油の代替エネルギーとして、最も現実的な原子力発電ではあるが、ひとたび大事故が発生すると、長期間に渡り国土を荒廃させることになる。チェルノブイリの場合は、関係者も死亡しており、炉心の検証も不可能なため事故究明も完全には行われていない。同原発の事故跡は、原子力開発の難しさを教えてくれている。

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