光合成できるかも知れない魚が、人工的に作り出されたようだ。
ハーバード大学医学部の生物学者Pamela Silver女史は、ゼブラフィッシュの胚に、赤色蛍光たんぱく質で印をつけたシアノバクテリアを挿入し、ゼブラフィッシュとシアノバクテリアが共生できる事を確認した。
写真でゼブラフィッシュが薄い緑色に見えるが、その中で赤の部分がシアノバクテリアになる。
ただし、シアノバクテリアは光合成を行うことができるが、十分なエネルギーを提供できないため、このゼブラフィッシュにも餌は必要だそうだ(POPSCI)。なお、大腸菌をゼブラフィッシュに挿入したときには、全て排出され、共生に失敗した(Technology Review)。
シアノバクテリアは、ホヤなどの他の動植物と共生することで知られ、他の生物の細胞内で共生する場合もあり、恐らくゼブラフィッシュに栄養などを提供していると考えられる。しかし、特に両者の関係を明確に示す証拠は提示されていない。仮面夫婦のような状態も考えられ、ゼブラフィッシュが仙人に近づいたかは今後の研究が待たれるだろう。
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