2010年12月9日木曜日

スペースシャトルのミッションが遅れる中、後継機のSpaceX DragonとX37Bの開発が進む

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外部燃料タンクの断熱材にヒビが見つかり、12月3日に延期されていたスペースシャトル・ディスカバリー号の退役前の最後のミッションだが、2011年2月3日以降に延期された。NASAでは延期理由を、梁の部分にもヒビが見つかり、さらに調査が必要になったと説明している(POPSCI)。もともとは9月21日に打ち上げ予定なので、3ヶ月以上の遅れになる。

一方で、スペースシャトルの後継機の開発は順調なようだ。

国防省の軍事用無人シャトルX-37Bは、12月3日に220日間の初飛行を終えて、無事、カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地に着陸した。スペースシャトルより小型で全長9m(スペースシャトルは56.1m)しかないが、270日間(同16日間)の軌道上に滞在可能とされている。利用目的は非公開なので、エリア51のように夢想家の人気を集めつつある。

有人宇宙飛行計画を担うSpaceX社のFalcon 1ロケット/Dragon宇宙船計画は、無人宇宙船を衛星軌道に打ち上げ、かつ帰還させるという実験を12月8日に成功させた(Mail Online)。フロリダのケープカナベラル空軍基地から打ち上げられ、数時間で地球を2周して、メキシコ沿岸約800Kmに着水したそうだ。民間宇宙船が初めて衛星軌道に到達したことになる。

近年の予算削減傾向のため、NASAは同社の宇宙船を、国際宇宙ステーション計画への人員の送迎で採用する予定だ。現在は人員輸送にロシアの宇宙船に頼っているが、一人あたり2600万ドル(約22億円)の経費がかかり、2013年には5600万ドル(約48億円)に値上がりするそうだ。SpaceX社は、既に12回のミッションを16億ドル(約1,360億円)でNASAと契約しており、1回のミッションで7名の運送ができるそうだ。一人あたり16億円強となり、コスト削減が期待されている。もちろんスペースシャトルは、これら後継機よりも高コストになる。

なお、SpaceX社は、20万ドル(約1,700万円)のチケット代で宇宙旅行サービスも計画しており、370人の顧客が既に同社に代金を預けているそうだ。富豪にとって、衛星軌道を周回するのは難しく無い時代になりつつあるようだ。

先日、金星探査機「あかつき」が軌道投入失敗したが、打ち上げ費用を含めて開発費は250億円程度(asahi.com)、NASAのプロジェクトに比べると、JAXAは随分と小規模に活動を行っている。

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