2020年7月10日金曜日

ポリコレ棒で叩かれているピンカーさんの議論について

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アメリカの著名心理学者スティーブン・ピンカーが、事実を不正確に述べることで人種差別問題を矮小化したツイートを頻繁に行っており、アメリカ言語学会(LSA)のフェローなどにふさわしくないので除名しろと言う要望書が代人数の署名をつけてLSAに出され*1、要望書はピンカーのツイートを曲解していると言う反論*2や、このようなキャンセル・カルチャーは自由な言論活動を萎縮させることになる批判*3も出てきて賑やかなことになっている。

2020年7月4日土曜日

政治活動のための性的モノ化の反転可能性テスト

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元グラビアアイドル/現ライターの石川優実氏が「関係のないところで女性の下着姿を使うのはもうやめて」と、北区の都議選補選候補者しんとうかな氏のアベノマスクブラ選挙ポスターについてツイートし、石川氏の過去の過去のパンプス葬式セミヌードのグラビアは良いのかと非難を受けている。

2020年7月2日木曜日

東京都の感染者数の拡大は、今のところは検査方針の変更が理由

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6月に入ってからの一ヶ月間、東京都の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染者数が緩やかに上昇してきている。3月下旬から4月上旬までのペースと比較すると緩やかだが、直近2週間の数字で基本再生産数R₀の推定を行うと1.793となる*1ので、表面的な数字は深刻だ。しかし、またロックダウンなど強力な規制が必要かと言うと、そうともまだ言えない。

2020年7月1日水曜日

社会学者の卵の中村香住さんのエッセイに対する青識亜論さんのツッコミに関して

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社会学者の卵の中村香住氏の「「オタク」であり「フェミニスト」でもある私が、日々感じている葛藤」と言うエッセイに対して、ネット論客の青識亜論氏が「オタクコンテンツにエシカル消費はいらない」と言う批判を加えているのだが、青識亜論氏の議論に今後を考えると小さくない問題があるので指摘しておきたい。(1)性的モノ化(sexual objectification)の議論、フェミニスト倫理学者ヌスバウムのものと乖離している。また、(2)メディアが自分や他者の行動変容をもたらしうると危惧されていることや、他者の内面のあり方も道徳的に問題になりうることを忘れている。

2020年6月30日火曜日

創作物の表現の是非を問うオタク vs ツイフェミの論争に関する社会学者の卵の中村香住氏のエッセイについて

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社会学者の卵の中村香住氏の「「オタク」であり「フェミニスト」でもある私が、日々感じている葛藤」と言うエッセイを拝読したのだが、細部が色々と気になったので記しておきたい。主旨については把握でき無かったと言うか、特に無さそうであったので言及しないと言うか、できない。

2020年6月27日土曜日

StataとRの比較ツイートから見える社会科学研究者の統計解析ソフトウェア選択事情

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StataとRは、医療統計や社会科学でよく使われている統計解析ソフトウェアだ。ユーザー層が被った代替的な選択肢である。Rの方が歴史は数年古いが、Stataの方が研究や教育での普及が早かった。これらの分野のユーザー数は、今でもStataの方が多いであろう。しかし、近年、ライセンス料の問題なのかStataをRで代替するようになってきており、両者を比較した言及を時折見かける。

皆さん、新型コロナウイルス感染症対策で、中小企業や自営業者がどれだけ死にかけているか知りたくはありませんか?

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香港科技大学の川口康平氏、日本大学の児玉直美氏、一橋大学の田中万理氏が「日本の新型コロナ対策は経済状況にどう影響を及ぼしているか?」と言うオンライン調査を元にした研究の継続のためのクラウド・ファンディングを募っている。はじまった直後で現時点ではまだまだ目標額に遠いので、旅行や外食や行く小遣いが余っている人は寄付をしてあげてよう。

2020年6月22日月曜日

暴徒による銅像引き倒しの倫理

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ネット論客の青識亜論氏とマヤ考古学者のローヘッド氏が、アメリカの暴徒による銅像引き倒しの是非を巡ってやり取りをしているのを見かけたのだが、捻りを入れて主張が展開されているためか、話が捻れていて相互理解から遠いことになっている。

2020年6月17日水曜日

抗体保有調査結果は、概ね検査体制から予想される通り

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調査に使うつもりだった抗体検査キットの性能評価試験*1のあと、少し遅れ気味?に実施された抗体保有調査の結果が出てきた。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染すると抗体がしばらく体内に残るのだが、それを検査することで市中感染の程度を測ろうとする試み。結果は概ね、検査体制から予想される通りだ。

2020年6月16日火曜日

ある統計学者のマクロ経済学のカリブレーション非難について

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なぜか一年前の「いかにしてマクロ経済学はオワコンになったか」と言うエントリーが話題になっていて、「カリブレーションという不思議な加持祈祷でパラメータの値を定める習性がある」と非難されている。ミクロ計量分析の結果からパラメータを外挿したり、マクロ経済データからパラメータを推定するのは、不思議な加持祈祷になるのであろうか。

2020年6月11日木曜日

2019年の消費税率引き上げは・・・

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消費税害悪論を久々に見かけたので、消費税率引き上げ前後の(景気一致指数)有効求人倍率の推移をチェックしてみたのだが、新型コロナウイルス禍が凄いという結論に・・・ええっと、今回も数%ポイント程度の消費税率引き上げは、景気中立的であることを示しているように見える。

女児型ラブドールの利用や販売に道徳的問題がないとは言えないが

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神社の樹木が傷つくこと以外に、丑の刻参りに道徳的に問題があるかを考えよう。他人に見られないように強い怨恨を発露する行為だが、呪われている相手はそれを知ることも無く平穏である。しかし、道徳的に問題があるかと考えた場合、あると考える人は少なく無いはずだ。他人に恨みを抱いた善人は考えづらい。

2020年6月5日金曜日

普遍化可能性がありえる主張は、“反転可能性テスト”をかけても抑制できませんよ

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ネット論客の青識亜論氏が、お笑い芸人の岡村隆史氏の失言とタレントの室井佑月氏のデマに対する非難に問題があり、“反転可能性テスト”を行えばそれらの非難が生じなかったと主張している*1のだが、それら非難の道徳的な問題は普遍化可能性に関してではないので、反転可能性テストをしても無駄なことを指摘したい。

「コロナ自警団」はファシズムか? — 他人にうるさいノイジー・マイノリティでしかないから

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止のために、政府や地方自治体が要請した営業自粛やマスク着用などを他者に強く求める「コロナ自警団」などと呼ばれる人々が出現している*1のだが、歴史社会学者の田野大輔氏が、彼らの行動はファシズムに通じる行為であり、それらの行為を見かけたら他人事と傍観するなと主張しだした*2。確かにファシズムと共通する点もあるだろうが、よくある現象なので適当にいなしておけば良いように思える。

2020年5月29日金曜日

専門家会議が4月15日に示した基本再生産数R₀=2.5で死者42万人と言う予測はほどほどのざっくり感

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4月15日に、このまま人々の行動変容が無ければ、SARS-CoV-2感染者数が指数関数的に増加して、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の死亡者数が42万人に達するという予測が、専門家会議から示されていた*1事に関して、(1)現実化しなかった、もしくは、(2)過大な予測であったとと言う批判を見かけるのだが、(1)は頓珍漢だし、(2)は厳しすぎる要求に思える。

2020年5月26日火曜日

数学の漸次的な発展過程が分かる『数の大航海―対数の誕生と広がり』

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科学・技術史の文脈で言及されていて、内容を確認しようと思っていた『数の大航海―対数の誕生と広がり』を読了した。著者は、数学30講シリーズで数学徒以外にも馴染みが深い(かも知れない)志賀浩二氏。古代から近世ぐらいまでの数学史を、対数と言う切り口で数学者がまとめたもので、表面的な話に留まらず、数学的な意義に考察が及んでいる。

2020年5月23日土曜日

経済学者の皆様、緊急事態にオモシロ提案は求められていないので…

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系統だった政策提言を行う場ではないそうだが、基本的対処方針等諮問委員会で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に関して、経済学者の皆様が出したK値、国民全員PCR検査、国内パスポートの3つのアイディアに対して、ネット界隈で懐疑的な声があがっている。思考実験的には面白いのだが、今、そういうのは、政府に諮問される人々には求められていないから*1

2020年5月16日土曜日

抗体検査キットの性能評価試験から推定される無症者を含む東京都内の感染者数は想定内

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厚生労働省が国立研究開発法人日本医療研究開発機構AMED)に委託した抗体検査キットの性能評価の結果が出てきた。メディアの報道の仕方が悪いせいで、東京の本当の感染者数は人口比0.4%の5万人もいると思い始めた人がそこそこいるようだ。しかし、そもそもランダムサンプリングではない事を無視しても、調査結果を注意深く計算すると0.2%(95%信頼区間0.02%~1.20%)と幅が広い結果になるので、1万人規模の本調査の結果を待たないと何とも言い難い。

2020年5月9日土曜日

出勤を減らしたことによって、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染リスクはさほど減っていない

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厚生労働省クラスター対策班の西浦博教授ら専門家会議は、都市中心部の昼間人口を減らすことにより「接触機会の8割削減」を実現し、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染者1名あたりの2次感染者数である実効再生産数Rₜを0.5にまで引き下げることを目標に掲げている。そのために通勤を抑制してリモートワークを訴え、携帯電話端末の位置情報の集計などから中間目標が実現されていないと主張しているのだが、中間目標と最終目標にどうも乖離が大きい。少なくとも、2月から4月までのデータではそうだ。

2020年5月6日水曜日

新型コロナウイルス感染PCR検査の感度70%(偽陰性30%)は厳密ではないが、デマとは言えない

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PCR検査については感度が70パーセント程度と低く、偽陰性が30パーセント程度出てくるリスクがあり、精度を高めるためには複数回の検査が必要とされている」と書いてある記事に、「デマだから、それ。いい加減にしろよ。」と文句をつけている人がいたのだが、症状が出てからの日数に依存するとは言え、ここまで知られているデータからすると感度70%はそう悪い相場感ではない。

2020年5月5日火曜日

「新しい生活様式」は杓子定規に実践しなくてよいらしいものの

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で、専門家会議が「新しい生活様式」を提案してきた*1。専門家会議の資料に既にアイコンが用意されているので、以前から準備してきた提案のようだ。

延々と“自粛”を続けろと言っていると解釈した人が少なく無いようだが、SARS-CoV-2の流行状態で“自粛”をやめた後のガイドラインを目指している(ように読める)。しかし、十分な情報が提示されているかと言うと、そうでもない。

2020年5月4日月曜日

東京都のSARS-CoV-2基本再生産数の時系列変化を計算したら、専門家会議のと似た数字が出来た

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誰かにリクエストされたはずなのだが、誰にリクエストされたか分からなくなった東京都の基本再生産数R₀の時系列変化のプロット*1を文学的にブラッシュアップしてみたので、専門家委員会の計算と、他の実効再生産数の推定値と比較してみたところ、狙ったわけではないが、概ね、専門家委員会の計算と似た結果になった。

2020年4月30日木曜日

東京新聞に掲載された抗体検査によって市中感染の程度を調べた結果に、感度と特異度による補正をかけると

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東京新聞が「<新型コロナ>抗体検査5.9%陽性 市中感染の可能性 都内の希望者200人調査」と言う記事で、立川市の久住英二医師のウェブで希望者を募集した抗体調査の結果を紹介しているのだが、感度と特異度の補正をしていないようなので補正してみよう。

2020年4月25日土曜日

専門家会議が求める「人と人との接触機会を8割削減」がほぼ達成されている

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可能性がそこそこある。

4月7日の緊急事態宣言の後、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は繰り返し「人と人との接触機会を8割削減」を求めているのだが、何時を参照点として8割減なのか、現在目標にどこまで接近できているのかはっきりしない人は多いと思う。どれぐらい感染予防とヒキコモリ生活を頑張ればよいのか。

2020年4月23日木曜日

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、新規陽性者数がピークアウトした後も、しばらくは入院者数と死亡者数は増える

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先週ぐらいから新規感染者数が減っているとされる一方、死亡者数が増えていることに対して、政府がPCR検査を絞っているから陽性者数の増加をキャッチできていないからだと言う主張があるのだが、PCR検査基準が変化しているわけではないし、新規感染者数と死亡者数の推移にはラグがあることに注意して欲しい。

2020年4月20日月曜日

日本はPCR検査能力が逼迫しているので、新規陽性者数が頭打ちなのか?

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ここ1週間ほど全国の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)新規陽性者数の上昇の伸びが止まっているのはPCR検査能力が逼迫しているためであって、市中では感染が広まっていると言う説を唱える人が増えてきた。社会調査データの処理の専門では無さそうだが、感染症の研究者もその中に含まれる。しかし、幾つか説に合わない数字や話があるので、指摘しておきたい。

2020年4月17日金曜日

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策は、勘所を押さえれば済む

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新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染者数増加で、欧米の一部の都市でとられているロックダウン*1を実施すべきだと言う声が大きくなってきた。不安に駆られて主張しているのだと思うが、今日までの東京都の新規感染者数の推移を分析する限りは、ロックダウンせずに危険性の高い活動を抑制すれば十分足りるし、闇雲な対策は維持できなくなるので意味が無い。

2020年4月15日水曜日

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に永続的な免疫がつかないとすると

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当たり前なのだが、風土病になる可能性が高い*1

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関しては、SIRモデルで今後を予想する事が多いのだが、風邪を引き起こす旧型コロナ・ウイルスは感染して治っても、一年ぐらいで抗体を失って再感染するようになる*2。SIRモデルで考えていると、脅威を過小評価することになるかも知れない。免疫が喪失されるようにSIRモデルを拡張したSIRSモデルを計算するのも容易なので、試しにやってみよう。

小池都知事の“夜の街”自粛要請はぼちぼちの新型コロナ感染症(COVID-19)対策として滑り出す

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3月30日夜の記者会見で、小池百合子都知事が新型コロナ感染症(COVID-19)対策として“夜の街”自粛要請を行ったが、12日が経過したので滑り出しを評価したい。

感染から発病までが5日間、発病から重症化までが7日間と言われているので、施策に効果があれば、12日後ぐらいから顕在化してくる。4月12日から14日まで3日間の累積要請者数を、3月29日から4月11日までの回帰分析からの予測値と比較してみたのだが、12日からトレンド線から下方に乖離していっているのが分かる。予測値をつくる期間を4月1日~11日、3月1日~11日に変えても、下方にシフトは変わらない。4月1日から8日で予測値をつくっても、4月12日から乖離が大きくなる。

2020年4月13日月曜日

BCGワクチンCOVID-19抑制仮説の検証方法に関する神経科学者×経済学者の議論について

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BCGワクチン接種COVID-19抑制仮説に関して、科学的な結論を知りたい人は、アイルランド、オーストラリア、オランダなどのランダム化比較実験(RCT)の結果がこれから出てくるので待つべき*1だが、神経科学者の宮川剛氏と経済学者の川口康平氏がそれぞれが行ったこの問題に関する分析に関する議論で、計量手法の観点から幾つか気になった点があるのでコメントしておきたい。

2020年4月8日水曜日

営業停止命令を出す代わりに損失補填を行なっても、後で興行税や外形標準課税に新項目をつくれば無問題

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格闘技のイベントで興行自粛しなかった事件が話題になっていたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による経済対策では、“自粛”要請に応えた各種興行や飲食店などへの損失補填は盛り込まれなかった。企業への支援は税の納付期限の延期、特別貸付、小規模事業主への一律的な救済措置に留まり*1、またマクロ経済学者の政策提言でも同様だ。しかし、こと感染症対策と言う事で考えれば、営業停止命令と引き換えによる損失補填は悪い施策ではない。

2020年4月5日日曜日

ニューヨーク州の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)基本再生産数R₀を推定してみたら、やはり破滅的だった

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リクエストがあったので、ニューヨーク州(半分以上は市)のデータから、東京都の推定などに使ったのと同じ推定モデル、同じパラメーター暗数7割と回復率γを仮定して*1、(a)3月1日から4月4日までの1ヶ月ちょっと、(b)3月1日からの1週間、(c)4月4日までの1週間の3種類のR₀の推定と、最後の(c)のR₀(に従うβ)をパラメーターにとる4/4からのSIRモデルによる予測を描いてみた。

2020年4月4日土曜日

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で、都市ロックダウンは有効か?

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感染者数の増加で、欧米の一部の都市でとられているタイプの“ロックダウン”を東京でも実施すべきだと言う声が大きくなってきた。疫学者も少なくとも一つのチームはそう主張している*1。しかし、(1)現状の感染パターンからは大きな効果を望めないし、(2)失業者のさらなる増加*2や学業の阻害になる*3一方で、(3)ロックダウンの解除後に感染者の増加ペースが元に戻る可能性がある。

2020年4月2日木曜日

フェミニスト写真家にとっても、髪型とパンプスは女性の一部

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HUFFPOSTで、女性差別的な古い広告の男女を入れ替えたバージョンを撮っているフェミニストのアーティストのEli Rezkallah氏の性差別を批判する作品が紹介されていたのだが、男女の行為の他、服装を入れ替え気味にした構図の写真でも、髪型とパンプスが維持されている。性別が識別できなくなってしまうためであろう。人々が自然に女性を女性だと認識できて、かつジェンダー固定観念に縛られない表現は難しい。そして、Rezkallah氏も女性が被写体の作品をプッシュしているような気が 。

2020年4月1日水曜日

シンゾー、日本がどれぐらいヤバイか分かっている?

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コロナウイルス感染症(COVID-19)だが、直近1週間のデータからSIRモデルで推定すると*1、11月24日に感染者数が全国民の18%とピークを向かえ、2割の446万人が入院する必要が出てきて、3%の67万人が酸素吸入以上のケアが必要になり、さらに収束するまで1年半かかり、重症者の累計は314万人に達する*2。単純な数理モデルで精確かは分からないが、欧米の惨状を見る限りは全くの計算違いとは言えない。

2020年3月31日火曜日

2月27日の安倍総理の全国一斉休校要請はダメ決断

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先月27日の安倍総理の全国一斉休校要請*1については、大きく(1)国民の警戒心を高めることによって新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止に寄与した派と、(2)要請時には有効性の低い施策であり、むしろ休校要請の解除によって人々の気が緩み感染が拡大する派の二つに分かれているのだが、一ヶ月を経過したので評価してみたい。過去60日間のデータを使った、SIRモデルに沿った基本再生産数R?の推定値を見てみよう。

直近一週間のデータで基本再生産数R₀を推定する方法

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新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染者がどこまで増加しうるのか、その大雑把な目安として使える数字に基本再生産数R₀と言うのがある。R₀<1であれば感染症はすぐに消えてしまうが、R₀>1であれば集団免疫を獲得するまで累積感染者数は増加していき、R₀に応じて累積感染者が定まる。

精緻にR₀を推定するのは専門的かつ労力が要る作業なのだが、教科書的なSIRモデルに準じて計算するのはそうでもない。推定モデルの導出までだったら、高校もしくは学部初年度の微分積分の範囲でいける。複雑なモデルは短期間のデータからは上手く推定できないし、今回は雑な方法で推定してみよう。

2020年3月30日月曜日

BCGワクチン接種の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防効果について確実に言えること

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あなたが望むほど効果量は大きくない。

結核対策のBCGワクチン接種がされている旧東ドイツでは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の罹患率が低く、そうではない旧西ドイツでは高いと言うような複数の疫学データから、BCGワクチン接種がCOVID-19予防効果を持つのではないかと言う仮説が出され*1、ネット界隈で広く参照されているのだが、半信半疑をお勧めしたい。

日本航空(JAL)が女性の客室乗務員と地上職員のパンプス着用義務をなくした件の報道で

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身をかがめたときに下着を盗撮される問題*1などへの対処になる、パンツスタイルの制服を昨年採用した日本航空(JAL)が*2、女性の客室乗務員と地上職員のパンプス着用義務をなくした*3。労使交渉の結果なのか、経営者が気を払ったのか、服務規定をつくっている部署が時代を捉えたのかは分からないが、一年と少し前からの騒動が影響した可能性は高い。

ラディカル・フェミニズムがどういう運動だったかが分かる『女のからだ』

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ネット界隈では、定期的にフェミニストが表現物に難癖をつけることで論争が盛り上がるのだが、色々と無理筋な主張をするので表現物の擁護派は難癖をつけるフェミニストに疑念を持つに至っている*1。近所のおばさんと同じヒステリックな保守派と言うものや、オレの考えた本来のフェミニスト—対話によって男女平等を目指し、女性の選択肢を増やすことを目指す人々—と異なる偽者と言うものなど色々あるが、歴史的にどういう運動がフェミニズムと呼ばれているのか把握しているのか危ぶまれる*2。特に、ラディカル・フェミニズムへの理解が乏しい。

2020年3月27日金曜日

セクハラ質問に怒りだす人工知能(AI)を検討してみよう

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ツイフェミの皆さんが駅案内サイネージに使われている接客・窓口システム「AIさくらさん」を非難したことに関して、過去の架空の女性キャラクターの表現物への非難*1とあわせたネット論客の青識亜論氏のエントリーを見かけたのだが、ツイフェミの皆さんの説明不足もあって、彼らの問題意識を微妙に拾えていない。今日も過剰に「思いやりの原理」を働かせてみよう。

2020年3月26日木曜日

東京都のSARS-CoV-2の感染増加率がどれぐらいヤバいか基本再生産数R₀で見ると

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偉い人の今後の算段が大きく変わりそうな感じである。

新たに新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染者が41名確認された。これまでの毎日の新規感染者数よりも大幅に大きいが、イマイチ問題の大きさが分からない。帰国者や旅行者もいるわけだし、無症状者や軽症者が街を歩いているのも確かなので、ぼちぼちと発生し続けるのは想定内だからだ。感染拡大ペースがどの程度か、それがどれぐらいひどい帰結をもたらすかの指標になる、基本再生産数R₀を雑に計算してみた*1

2020年3月23日月曜日

セクハラや性暴力を減らす取り組みは、成果を挙げて来ている

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ネット論客の青識亜論氏が「セクハラや性暴力を減らすというの、政治運動として結果を出しづらい・・・萌え絵や公共的な広告物をバッシングして取り下げさせるの、簡単に結果が出るので「成果としてアピールしやすい」」と言う、近年の法制度改革やその実効性の向上などを省みない、セクハラや性暴力の問題に関する強い無関心さを感じる主張を行っている。青識亜論氏が非難しているツイフェミも無視しがちなのだが*1、ここ30年間、社会風潮を含めて大きな改善が行われてきた。

2020年3月22日日曜日

ラディフェミは社会の価値観を書き換え、相容れない価値観は消し去る気だから

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昨日のエントリーにネット論客の青識亜論氏にもらったコメントで、「現代社会は相いれない価値観の持ち主が共生しなければなりません・・・」と言うのがあったのだが、ラディカル・フェミニズムは「個人的なことは政治的なこと」と言うスローガンで、社会の価値観を書き換える運動を展開しているので、相いれない価値観と共生すべしと言う前提を共有していない事がよく理解されていないのが気になった。

2020年3月21日土曜日

ラディカル・フェミニストが「AIさくらさん」を非難する理由

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世間では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への不安の声が大きいが、ネットの片隅では、架空の女性キャラクターの表現物について、女性フェミニストと表現の自由戦士が言い争いを続けている。今の御題は駅案内サイネージに使われている「AIさくらさん」。セクハラ質問もさらりとかわす*1器用な応答ができる接客・窓口システムだ。

飲食店従業員の新型コロナウイルス抗体検査と陽性時の休業補償はいかがですか?

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兵庫・大阪で経路不明の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染者が増えてきて、爆発的な感染拡大が危惧されている*1。対策として、兵庫と大阪の往来の抑制を呼びかけているのだが、もっと具体的な方法を考えるべきだ。学校閉鎖もする? — いやいや、感染者に学童や生徒が多いわけではないし、大きな効果量は望めない。飲食店従業員の新型コロナウイルス抗体検査と陽性時の休業補償はどうであろうか?

2020年3月20日金曜日

エロ可愛い格好は女性に有害

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ネット界隈でフェミニストがメディアの女性表現を非難するのはよく見かける光景だが、主張が十分に整理されておらず、性的モノ化などの実は無関係そうな概念*1をよく理解せずに持ち出し議論を混乱させるので、ずっとマンガやアニメの愛好家を困惑させ続けている。フェミニストは気に入らない女性表現に難癖をつけているだけだと言うお気持ち説にたどり着かざるを得ないのだが、そのお気持ちの根源を探り根拠をつける事が不可能と言うわけでもない。

2020年3月19日木曜日

あるべき統治を考える『はじめての政治哲学』

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民主国家の一般市民は、統治形態が民主制度であるべき理由をどこまで説明できるであろうか。民主制度を肯定できたとして、なぜ複数の民主国家が統合されずに共存しているのか、その理由を説明できるであろうか。昨年、文庫化されたデイヴィッド・ミラー『はじめての政治哲学』は、こういう現代の民主国家の政治制度を肯定的に説明してくれる本だ。網羅的に政治哲学者を紹介していくような教科書ではなく、読み物になっている。

2020年3月18日水曜日

新型コロナウイルス感染症の治療薬のニュースを見るときに心に留めておきたいこと

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他の疾患のための認可済みの薬剤を、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に流用する試みが行われており、富士フィルムのアビガン錠(の中のファビピラビル)などの話がぼちぼちニュースに流れているのだが、効くと言っても特効薬とは限らないので注意したい。報道では効果量・副作用・被験者数について言及されていない事が多いし、研究や治験のどの段階かも強調されていないことが多いからだ。後で残念な結果が出てくることは十分あり得る。

2020年3月15日日曜日

サトウヒロシさん(@satobtc)、感染者数のピークを抑えるということは、感染者や死亡者数の延べ人数も減らすということだから

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ビットコイン好きの個人投資家らしきサトウヒロシ氏が、ゆっくりとみんながコロナに罹ることによって感染者数のピークを抑えるピークカット戦略が最終的に破綻し、より多くのコストを払うことになると、ネット界隈の人々を煽っている*1のだが、出だしから変なことになっている。デマを流して楽しむにしても、もっと上手くやって欲しい。