2020年のアメリカ大統領選挙の投票結果がほぼ見えたところだが、前回2016年にヒラリーと言う予想が外れたためか、世論調査に基づく選挙予想を無視した現職トランプ氏の当選予想が横行していただけではなく、今回2020年の結果も世論調査と大きく異なるような話がされているのを見るのだが、今回はだいたい直前の世論調査の通りになっている。接戦州の予想がどうなったか見てみよう。
州 | 直前世論調査 RCP 11/3 |
予想 The Economist |
勝者 |
---|---|---|---|
Arizona | Biden | Biden | Biden |
Florida | Biden | Biden | Trump |
Georgia | Trump | Biden | Biden |
Iowa | Trump | Trump | Trump |
Michigan | Biden | Biden | Biden |
Minnesota | Biden | Biden | Biden |
Nevada | Biden | Biden | Biden |
New Hampshire | Biden | Biden | Biden |
North Carolina | Trump | Biden | — |
Ohio | Trump | Trump | Trump |
Pennsylvania | Biden | Biden | Biden |
Texas | Trump | Trump | Trump |
Virginia | Biden | Biden | Biden |
Wisconsin | Biden | Biden | Biden |
※上記接戦州以外は、すべて予想と直前世論調査と勝者が一致している。
フロリダ州が外れていて、ノースカロライナ州は結果が出ていないが、他の48州は概ね当たっている。前例の無い高い期日前投票と郵便投票の比率、歴史的な高投票率と未知の要因があったが、良い当てはまりだ。
ジョージア州は予想と直前世論調査が割れていて、予想が当たった事になっているが、バイデン氏の当選確率58%と言う予想なので、世論調査ではどちらか判別できなかったと見なすべきかも知れない。ノースカロライナ州はトランプ氏リードで集計が止まっているが、郵便投票の開票でバイデン氏が逆転する可能性はかなり残されている。なお、フロリダの外れは、キューバ出身者が多いフロリダのヒスパニックの動向を読み誤ったと分析されている。世論調査のサンプルに十分なヒスパニックが含まれていなかったかも知れない。
なお、集計が終わる前の現時点ではだが、直近の世論調査の全米支持率の差ほどバイデン氏は得票総数をリードできていないので、精度については完全の余地がありそうだ。支持率では8%ポイント以上の差があったが、得票数は3%ポイント弱に留まっている。
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