2019年5月17日金曜日

アメリカの自然派ママは高学歴で裕福な家庭の母親

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自然派ママと言うと、食材にこだわるぐらいから始まって菜食主義者になり家族を栄養失調にする*1だけではなく、アトピーの子供にステロイド剤を使うのをやめて痛々しい状態の皮膚をつくりだし、子供にワクチン接種をせずに先天性風疹症候群や子宮頸がんを増やす社会悪なわけだが、もちろん日本だけの存在ではなく先進国で広く問題になっている。どういう人がそれになってしまうのか気になるところだ。

トランスジェンダー女性はスポーツにおいて女性ではない

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トランスジェンダー女性は身体的には男性なので先天的にシス女性とはまったく異なるし、スポーツを見ていたら疑いの余地のない事実なのだが、どうもジェンダーの問題だけを追いかけていくとこの明白な事実を見失いがちのようだ。

トランスジェンダー女性は女性なのだから女子スポーツに参加できなければ差別されていることになる…と言うような主張を見かけたのだが、スポーツにおける女性とは身体的な女性であるシス女性を指しており、性自認が女性であるか否かは問題ではない。

2019年5月16日木曜日

『最貧困女子』で学ぶ不細工で知的障害を抱えるデブで粗暴な家出少女たちのセックスワーク

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貧困問題や売買春に関しても上澄みと澱みがあるのだが、澱みが濃い部分については忘れさられがちな面がある。経済学徒であれば合理性、もしくは行動経済学で扱える範疇の一般的な不合理性で説明されないものは説明困難な世界になるし、社会運動家も世間の同情をひけないような事例は隠しがちである。しかし、それが少数とはいえ、澱みの部分を無視していて良いかというとそうではない。そこに切り込んでいく勇者も必要だ。

2019年5月10日金曜日

「男女間における暴力における調査報告書」の「異性から無理やりに性交された経験」の被害率を補正してみた

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江口某氏がジェンダー法学者の谷田川知恵氏『暴力からの解放』にある数字について、計算がおかしいのではないかと言う議論をしている*1。谷田川氏は「男女間における暴力における調査報告書(平成23年度調査)」の直近5年間の被害率を5で割って、女児から後期高齢者まで日本の女性全体の人口にかけて毎年の被害者数を出しているようなのだが、この方法は精度を欠く。回答者の年齢分布と母集団の年齢分布が違うので、被害率は補正しないといけない*2。これが江口某氏の指摘なのだが、実際に被害率を修正したらどうなるか…と言うのをやってみよう。四則演算で頑張れる。

2019年5月8日水曜日

大和民族の正体不明感が分かる「日本人の起源」

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自分が属する民族がどこから来たかについては気になるもので、ネット界隈でも考古学は人気の話題の一つだ。周辺国への憎悪から、無理な自説を構築している人々もいる。断片的に聞いた話で想像を膨らませているのだと思うが、考古学者がどう情報を整理しているのかを確認したいところだ。中橋孝博『日本人の起源 人類誕生から縄文・弥生へ』を拝読してみた。捏造事件などを含む学説の右往左往ぷりを含めて、遺物や人骨の発掘と分析手法がいかに考古学の知見を更新してきたか、そして現在もどういう情報が足りていないか分かる本だった。

2019年5月6日月曜日

平成の間に起きたことを振り返る

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令和になる直前に、平成を総括する行為が行われていた。年号による時代区分に大きな意味は無いと言う主張もあるのだが、1989年1月8日から2019年4月30日の31年強、様々な事件があったし、その時代を生きた人には様々な思い出があるのであろう。追随して、私も振り返ってみたい…と思ったが、無為に生きているので何も思いつかなかった。しかし、平成を振り返れと言う御題をいまさらもらったので、ちょっと考察してみたい。他人事感があるのだが、新興工業国の発展、少子高齢化の深化、情報通信技術の普及の3つが平成という時代に起きた大きな変化だと思う。

2019年5月2日木曜日

計量分析における構造形と誘導形の違い

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社会学者の稲葉振一郎氏の新著「社会学入門・中級編」の構造推定の説明がちょっとおかしいと言う話が流れていたのだが、他の人々も誤解をしていたりするのかなとtwitter検索をしてみたところ、複数の社会学Ph.Dの人が両者の違いについて疑問を呈しているのが観測された。どうも社会学者の間では、よく考えれば当たり前なのだが、構造形と誘導形という単語に馴染みが無いらしい。

2019年5月1日水曜日

人工知能に研究をさせるのは有害だが、人工知能に研究をチェックさせるのは有益

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機械学習やディープラーニングを使った人工知能技術は、工学的に応用すると効果的なことが多い。理学分野でも使われるようになりつつあるのだが、その多くが再現性が無い駄目なパターンを発見したもので科学的に意味が無いものとなっており、何かの運用基準が必要だと指摘されている*1。一方、このような再現性クライシスに、国防高等研究計画局(DARPA)は人工知能で対処しようとしている*2

2019年4月25日木曜日

トルコ経済を見るとMMTの現実説明力が低いことが分かる

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話題の非主流派経済学MMTの信者たちは、彼らの言う主流派マクロ経済学が権威を笠に着てモデルを振り回すだけで、現実経済を説明していないと主張しているのだが、藁人形論法が過ぎて呆れてくる。実証研究は山のようにあるからだ。

素朴なものから難解なものまで、誘導形でも構造形でも計量的な検証は山のように行われている。論文を読まずとも、教科書でモデルの説明の後には実例を紹介していることも多い。そもそも経験則を説明するためにモデルがあるわけで、既存の研究でも大雑把な経験則ぐらいは言える。もちろん上手く説明できない状況もあり、説明力がイマイチのモデルも多くある*1が、こういうのも実証研究をしているから分かってくることだ。

2019年4月24日水曜日

ある社会学者の産婦人科医への罵倒に関して

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社会学者の橋迫瑞穂氏(@_keroko)が、妊娠初期では母親の仕事や運動などが原因で流産することはほとんどなく、妊娠10週未満の流産を防ぐ有効な対策はないので、出血などで病院にいってもその後の経過は変わらないと説明している産婦人科医氏(@syutoken_sanka)を、データの問題と個別の事例は別であり非論理的だと罵っていた*1。医学的にも統計解析の意味でも橋迫氏の方が…な主張に思える。

2019年4月23日火曜日

高校教育で線形代数が復活するかも知れない

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統合イノベーション戦略推進会議の有識者提案を受けて、日経クロステックの浅川直輝氏が日本の数理教育や産学連携の失敗を綴っている*1。高校の学習指導要領から線形代数が消えたことがよく非難されているが、記事にあるように「行列やベクトルの概念を知らない大学初年度の学生に…の原理をどう教えるか」言う問題が生じうる*2ことになっている。

人工知能好き、SF好きは読むしかない「心の進化を解明する」

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時折名前を見かける哲学者デネットさんの集大成と言われる「心の進化を解明する」が話題だったので、半年前に読み始めて何回かの積読ツンドクの末にようやく読了したので紹介したい。大学院で使うような辞書的な教科書に比べれば薄いのではあるがやはり分厚い上に、読み飛ばしたらあかんのだろうなと思っていたら読み進まなかった*1。とは言え、哲学書と言っても常人が読める文章が書いてあるし、訳者も平易な日本語にしてくれているしサポート・ページもあるので、時間さえあれば誰でも読める。

2019年4月14日日曜日

編集部が作者が意図しないジェンダー・ステレオタイプな表現をチェックすることはアリ

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漫画家の楠本まき氏が、少女マンガの多くが作者が意識せずジェンダー・ステレオタイプに影響されており、そういう作品を読んだ読者のジェンダー・ステレオタイプを強化しているので、編集部がガイドラインをつくって作品をチェックすることで、作中人物を意図せず何となく描いたジェンダー・ステレオタイプに囚われた表現を抑制しようと主張している*1のだが、ネット界隈の表現自由派から批判を受けている。

System 1と2が出てくる心理学の二重過程理論とどう付き合うべきか

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ノーベル賞を受賞したカーネマンなど著名心理学者も持ち出してくるので、心理学者ならずとも反射的な判断をSystem 1、熟慮する判断をSystem 2で行っているとするような二重過程理論を耳にしたことはあるであろう。ヘアの二層理論など思想から来る議論と類似性があり、説明のための概念としては優れている面もあって、ついつい確たる議論として採用したくなる。しかし、この二重過程理論、微妙に強固とは言えない面があるので言及するときは注意が要る。

2019年4月12日金曜日

傍観者に徹すれば、トロッコ問題で道徳的非難を回避することができると言えるか?

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高校の授業でフットさんのトロッコ問題を取り上げたところ、積極的にポインターを切り替えて少数を犠牲にして多くの人間を助けるよりも、傍観者に徹することで多くの人間を死ぬのを見届ける方が、社会的責任を問われずに済むのでそれを選択すると生徒が主張しだしたと、出題した教師が関心していた。いやいやいや…生徒の論点がおかしいとは思わないが、それに説得されてしまったら教育にならない。やはり中高で道徳の時間、ちょっと無理がある。

2019年4月6日土曜日

性的暴行事件の判決について怒り出す前に知っておくべき5つのこと

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未成年者への性的暴行事件について無罪判決が出されたことでネット界隈で怒りの声が上がっているのだが、報道をもとに同情心だけで議論しており、視点が一方的かつ統計を参照していないので妙なことになっている。法曹の皆さんがそれとなくたしなめているのだが、なかなか納得はいかないようだ。気軽な気持ちでSNSをやっているためだと思うが、真面目な主張をしたいのであれば、以下のことぐらいは認識しておいて欲しい。

『社会にとって趣味とは何か』の北田暁大氏の計量分析の問題点(第8章)

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社会にとって趣味とは何か』の第8章「動物たちの楽園と妄想の共同体」を巡って、著者の北田暁大氏が社会心理学者の山岡重行氏の批判に反論すると宣言していた。前のエントリーの続きで第8章も眺めてみたのだが、うん、まぁ、他人のことは言えないのだが、粗はいろいろとある。古い議論だけではなく、新しい議論を実証的に検証しようと言うのは評価したいのだが、あら捜しがミッションなので気づいたところを指摘したい。改良の余地は色々とある。

2019年4月4日木曜日

『社会にとって趣味とは何か』の北田暁大氏の計量分析の問題点(第2章)

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社会心理学者の山岡重行氏が既に批判していて*1付け加えることはないかなとスルーしていたのだが、社会学者・北田暁大氏らの『社会にとって趣味とは何か — 文化社会学の方法規準』の計量分析についてコメントしろと京都女子大学の江口某氏に振られたで、ちょっと眺めてみた。第2章「社会にとって「テイスト」とは何か」しかチェックできていないが、どうも北田氏が検証したい仮説をサポートする計量分析ができていない。内生性や不均一性など重箱の隅的な部分をつつけと言う御題だったと思うが、それをする段階に至っていない。

2019年4月2日火曜日

稲葉振一郎さん、日本の財政赤字は将来の利益を生まない社会保障関連費によるもので、ほっとけばこれから増大する見込みですよ

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マルクス経済学には詳しいようだし、マクロ経済学にもある程度の情報収集*1を行っている社会学者の稲葉振一郎氏が『日本の可能性を奪う「予算脳」の正体~限られた財源のもと節約ばかり…』と言うエッセイを書いていて、拝読したのでコメントしておきたい。

2019年3月31日日曜日

上念司さん、田中秀臣さん、日本の中世はサプライ・サイド経済学の世界ですよ

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「室町時代の経済が基本的にデフレ不況にはまりやすくなっていた」と評論家の上念司氏の主張を要約して紹介している経済史家の田中秀臣氏の『信長が戦った最大の敵は、戦国時代の「デフレ経済」だった!』と言う書評が流れてきたのだが、呉座勇一氏の評論家の八幡和郎氏へ向けた「社会の仕組みがまるで異なる古代や中世、近世の政治を、現代政治の視点から考察することは極めて危険」と言う警告を思い出さざるをえないリフレ派の我田引水ぶりだったので指摘したい。

2019年3月28日木曜日

政府、AI人材年25万人育成へ…って、日本の学部生は1学年72万人、ITエンジニアは90万人、AI人材の需要不足は30万人

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日経新聞によると、政府は統合イノベーション戦略推進会議で人工知能(AI)を使いこなす人材を年間25万人育てる新目標を掲げるそうなのだが、レベル別ボリューム感が支離滅裂で有識者の皆さんが心配になる。新聞記者の無理解が書かせた記事であって欲しい。

2019年3月27日水曜日

性的暴行で女児の子宮が破裂したというデマをハッタリで肯定するジェンダー社会学者

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先日、ネット界隈で公衆トイレで女児が性的暴行を受けて子宮破裂になり妊娠出産ができなくなったと言う根も葉もない風聞が流れた*1のだが、武蔵大学の千田有紀氏が性犯罪についての文献ではよく見かける事例であり根拠を求める行為が理解できないとツイートし、具体的な文献を紹介するように求められるもののスルーし続けたところ、「武蔵大学教授千田有紀は学者を名乗るのをやめろ」と非難されている。

2019年3月26日火曜日

ギリシャのファランクスは習ったが、ローマの戦術については何も知らない人は読むべき「戦闘技術の歴史」

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ドラゴンクエスト世代がおっさん・おばさんになって久しいためか、現在は異世界ファンタジー全盛期であり、2019年度の「NHKラジオ 基礎英語2」も厨二病に媚びたものとなった。中二対象だからいいのか。

ともかくファンタジー世界のラノベ作品が乱造されているわけだが、中世風だが現代的過ぎる世界観の作品も多い。たまに、リアリティ論争が起きたりする*1。そのためか、剣と魔法のファンタジー小説や漫画を書く前に、古代から近世の戦闘技術が分かるシリーズ本「戦闘技術の歴史」を読むべきと言う話が話題になっていた*2

2019年3月23日土曜日

MMTのインフレ率決定モデルに関する議論の問題点

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話題の非主流派経済学MMT教祖の一人、Tymoigne氏のブログのエントリーMoney & Bankingをどう思うかと言う御題が投げられて、Part 11: Inflationをやる気なく読んでみた感想を書いておきたい。MMT信者には何が問題なのかわかりづらいようなのだが、何を主張したいかは分からなくもないのだが、色々と議論に問題があって、ほとんど根拠をつけることができていない。

2019年3月16日土曜日

就業時のパンプス義務は重要な労働問題だけれども

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就業や就職活動で履くパンプスが足に負担だと言う女性の苦情が盛り上がっている。Twitterでの#kutooタグを見ると、女性が痛々しく靴擦れしたり*1、外反母趾になって変形した足を晒しているのが確認できる。メディアでも取り上げられはじめた*2。パンプスが意味するモノが思い浮かばない男性は少なくないと思うが、パンプスは甲が出るヒールのついた女性の靴で、概ね爪先が細い。男性も履く紐の無い革靴はローファーと呼ばれている*3

2019年3月15日金曜日

MMTの雇用保証プログラム(JGP)が目指すものとその限界

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ネット界隈では非主流派経済学の一つMMTはしばらく話題になりそうだ。毎日新聞のコラムで取り上げられ*1し、日経新聞でも紹介された*2。しかし、メディアではまだMMTの柱の一つ、雇用保証プログラム(JGP)について注目されていない。MMT教祖たちの長い議論でもはっきり言及されているので、これを無視してMMT理解はできない。

2019年3月9日土曜日

円キャリー取引もしくは強制ロスカットによる為替レート決定理論

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日本には外国為替証拠金取引を嗜む人々が多いせいか、為替レートが大きく円高に動くと翌朝の通勤列車の運行状況が心配されたりする。一方、円安に動いたときは、そうでもない。このネットに響き渡る現代のマンドレイク、相場の養分の悲鳴なのだが、相場自体にも大きな影響を与えているかも知れない。

MMTが誤解されるのは、根拠と主張の乖離があるから

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オカシオコルテス下院議員が非主流派経済学MMTの信奉者だと言う話が広がって以来、メディアなどでMMTが取り上げられる機会が増えているのだが、MMT信者の人々がメディアのMMT理解がおかしいと憤っている。確かに、ロイターの記事*1あたりは私が知る限りでも多くの誤解がある。しかし、MMTの教祖と信者が招いた現象のようにも思える。

2019年3月8日金曜日

ゲーム理論で考えると米朝交渉の行方は割引率、つまり経済制裁の効き具合次第

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ベトナムの米朝会談では何も合意に達せず、手詰まり感が出ている北朝鮮核問題。交渉と言えばゲーム理論と言うことで、しっぺ返し戦略あたりで望ましい均衡が得られる、囚人のジレンマなので合意には至らないと言うような話がちらほらされているのだが、別の構造のゲームで考えてみたい。教科書に載っているモノだが、なぜか世間では有名ではないモノで、これもまた交渉と言うのがある。

2019年2月22日金曜日

AD-ASモデルで見たMMTの不況対策

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にわかに非主流派経済学の中の地位を高めつつあるMMTだが、MMT信者がMMTの主張をよく理解していないのではないかと思うときがある。私がMMTを理解しているとは言い難いが、MMT教祖の政策的インプリケーションと思われる言葉を投げてみると、MMT信者が分かっていない、誤読していると言い出すからだ。

2019年2月17日日曜日

MMTの財政赤字は金利上昇をもたらさない説の変なところ

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先日、米下院議員になったアレクサンドリア・オカシオ・コルテス氏がMMTの支持者と言うことで、MMT信者が元気になってきた気がする。先ほどは、資本市場の需要と供給で実質金利が定まる貸付資金説(theory of loanable funds)を主流派経済学の誤謬の一つとして非難していた。MMT教祖の一人*1、Bill Mitchellも同様の主張をしている*2のでMMTの主要な議論の一つだと思うが、視野狭窄な議論になっている。

2019年2月15日金曜日

律令制の崩壊史『武士の起源を解きあかす』

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ほとんどの人は百姓の子孫な気がする日本国だが、武士をアイデンティティにしている人々は多く、サッカー代表をサムライ・ブルーなどと呼んでいる。長い間、支配階級として君臨していたためか大人気である。某ゲームの影響で竜王や魔王も人気であるが、共通性を感じざるを得ない。実際、竜王や魔王と同様に、どこから発生したかも良くわからないそうで、諸説あるそうだ。

2019年2月9日土曜日

ジンバブエ経済のここ10年間の成長が意味すること

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ネット界隈の経済論壇ではちょっとづつMMT信者が増えてきており、存在感が薄くなりつつあるリフレ派なのだが、それでも信仰の強い人々はいる。昨日はここ10年間のジンバブエの経済成長率を引き合いに出して、比較すると日本の成長率が低いと、日本の財務省を非難していた。曰く「職員に最低限の知識がない」そうだ。

2019年1月29日火曜日

景気がよいのに、消費が伸びていない問題

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消費税率引き上げ後も雇用情勢から景気はよいと言えるのだが、家計消費が減っていると言う話がある*1。減っていると言うのは増税前の駆け込み消費が増えた2013年度と比較してのことで誇大広告論法になっていると思うが、2012年度以降、実質消費が微増にとどまっているのは確かだ*2。もっともこれは高齢化の影響で、医療費など政府から個人への移転である家計現物社会移転受取を加えた現実家計最終消費をみると増えている(下図)。

2019年1月24日木曜日

毎月勤労統計のプログラムに関する問題は、プログラミング言語が古臭いことではなく、テストをまともにしなかったこと

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経済学者を名乗る池田信夫氏が、毎月勤労統計の統計処理が適切に行われなかったことに関して、「COBOLで書かれた特殊なプログラムなので高齢者しか読めず、そのミスがチェックできな(かった)」と主張しているのだが、ソフトウェア開発の観点から問題があるので指摘したい。コードレビューと言う観点から言うと、古臭いプログラミング言語の方が有用だったりするし、システムと言う観点では動作テストをまともにしていなかったことの方が問題である。

2019年1月21日月曜日

毎月勤労統計の500人以上の事業所の全数調査をサンプリング調査に変えると、どの程度、精度が落ちるのか?

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毎月勤労統計に関して500人以上の事業所に関して全数調査をサンプル調査に切り替えても適切に統計処理をすれば十分な精度が得られるという大阪大学の大竹文雄氏の主張*1に、東北大学の田中重人氏が「2003年の時点で「きまって支給する給与」平均値の1%の増減を識別できなくなっていたことは『毎月勤労統計要覧』チェックすればすぐわかる」から「嘘だ」と批判している。しかし、そんなに精度が落ちる理屈は無さそうなので記しておきたい。

2019年1月19日土曜日

好景気に緊縮反対を訴える人々が見えていないモノ

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バブル期以来の高雇用で、上場企業の利益も2016年、2017年は過去最高益を記録したのに、緊縮反対を訴える人々が、「薔薇マークキャンペーン」なるものを展開している。ばら撒きの駄洒落で薔薇マークと言うのはどうかと思うが、それはさておき趣意書を拝読してみたのだが、色々と見えていない事、もしくは見たくない事が多いようだ。発起人らしき人々は何度か目にしていることなはずなのだが、一応、指摘しておきたい。

2019年1月15日火曜日

この三人はこんな事を考えているのだなと分かる「そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学」

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ネット界隈で参照している人が多い対談本「そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学」をざっと拝読したので感想を記したい。

マルクス経済学者からマルクスの影響を受けたケインジアンぐらいになりつつある松尾匡氏をガイド役に、英国在住のコラムニストのブレイディみかこ氏と社会学者の北田暁大氏が、マイノリティ擁護的な社会運動に傾斜した左派やリベラルの問題点を愚痴りつつ、もっと経済政策に関心を持つべきだと議論している三人の考え方や興味関心が分かる対談本。意外に三者三様だった。

2019年1月12日土曜日

日米金利差をつかった推定によるアベノミクスの円安効果の効果量

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ネット界隈ではアベノミクスによって円安になり輸出企業や観光産業に利益があったとするリフレ派と、輸入物価があがって庶民の生活に不利益であったという左派が言い争っているのだが、そもそもアベノミクスが円安を引き起こしたのか、どの程度の効果量があったのか自明ではない。

2019年1月10日木曜日

三角関数は絶対に学ばされる知識なのか?

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元大阪知事/元大阪市長/弁護士/タレントの橋下徹氏が「三角関数は絶対必要な知識なのか」と言う疑問を投げかけている。「国民全員が絶対に学ぶべき義務教育」に三角関数は含めるべきではないと言う主張だと思うが、すでに義務教育から三角関数は排除されているし、高校数学でも数Ⅱなので必修範囲には含まれない*1。理工系の大学に進学する高校生は学ばないといけないが、大学の勉強で使うので諦めよう。

2019年1月9日水曜日

近いうち解散と野田総理の退陣は円安をもたらしたのか?

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第二次安倍政権になったおかげで、大規模な量的緩和がなされて景気回復がなされたと言うのは、リフレ派の多くが信じていることだ。しかし、景気一致指数である有効求人倍率の他、景気遅行指数である完全失業率や就業率の回復開始も野田政権期にはじまる*1ので、時系列的に無理がある主張となっている。

2019年1月5日土曜日

父親も産休をとれるようにすると、母親の就業が支援されて、次の子どもがつくられにくくなる

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男女共同参画で出生率向上のようなことを言い出す人がいる。女性が外部労働に従事すると出産・育児が難しくなるのだが、欧米では様々な制度によって両立させていると言うのがその主な論拠だ。しかし、自然実験をつかった統計的因果分析によると、男女共同参画を狙った制度が出生率を低下させることもある。これを指摘するFarré and González (2018)*1が話題になっていた。

2019年1月3日木曜日

落合陽一×古市憲寿の終末期医療削減による医療費抑制論について

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社会学者というかコメンテーターの古市憲寿氏が前衛芸術家の落合陽一氏との対談*1で、終末期医療の打ち切りによる医療費の削減が必要と主張してネット界隈で論争を呼んでいる。「優生思想に他ならない」と優生思想が何かも分かっていないヒステリックな糾弾はどうかと思う*2のだが、古市氏も医療費全体に占める終末期医療のボリューム感を見誤っている可能性が高い*3