2011年4月18日月曜日

出荷された茨城と福島の食品を避ける前に

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福島県産野菜の風評被害が広がっており、それを打破しようと色々な試みが行われている。冷静に考えれば、出荷された茨城と福島の食品(野菜・食肉・魚介類)を避ける前に、タバコ、中国産の食品、古い建築物のアスベスト、バスやトラックの粒子状物質、花粉症、コーラ等の清涼飲料水の糖分、ポリカーボネートの哺乳瓶を心配した方がいいのだが、メディアで盛んに放射性物質の濃度が報道されているので、消費者としては簡単に安心はできないようだ。

1. 放射性物質以外の現代日本にあるリスク

現代社会にはリスクが多い。空気や食品を通じて健康被害をもたらすリスクを、10例ほど列挙してみよう。

  1. タバコは説明する必要も無いであろう。喫煙や間接喫煙は科学的に証明されたリスクだ。
  2. 中国産の食品は、中国製冷凍ギョーザ事件以後も、多数の事件を起こしている(牛乳飲み、食中毒で乳幼児3人死亡 子供ら35人治療 中国 亜硝酸塩混入か毒入り食品約4百キロ出回る 中国広州中国、食用油の10%が有害 使用禁止を緊急通知中国で大便を精製し食用油として販売していた業者を逮捕)。科学的検定をせずとも毒性が分かるレベルのリスクだ。
  3. 古い建築物などの使われているアスベストは悪性中皮腫などを引き起こす事が、科学的に証明されており、法的にも認知されている。昭和30年代、40年代の建築物に多く使われている(私たちの環境とアスベスト)。
  4. バスやトラックなどのディーゼルエンジンから排出される粒子状物質は喘息を引き起こす事が知られている。年々、規制は強化されており、大型船舶に対する規制も大幅に強化された
  5. 花粉症は、スギ花粉に限らずとも発生するが、スギの大量植林と少なからず関係があると思われるため、公害の一種だ。日本で実害を受けている人間は1800~2300万人と推定されている。
  6. コーラ等の清涼飲料水の糖分は、ペットボトル症候群と呼ばれる肥満の原因になる。
  7. ポリカーボネートの哺乳瓶からは、ビスフェノールAが溶け出し人間に取り込まれる事が確認されている。少量では成人に対する危険性は無いとされているが、環境ホルモン物質であり、カナダは規制対象にしている(AFP)。
  8. マグロ、サメ、メカジキ、キンメダイ、クジラ等の高級魚にメチル水銀が生態濃縮されている事が知られており、厚生労働省は妊婦などに過剰摂取を控えるように呼びかけている。
  9. 食品の摂取にはリスクが伴う。2006年は、少なくとも餅で168件、パンで90件、ご飯は89件の死亡者が確認されている。菓子類、魚介類、果実類、肉類での窒息死の可能性も確認されている(「食品による窒息の現状把握と原因分析」調査)。
  10. 野菜の無い食生活が、心臓病などの生活習慣病のリスクを引き上げる事は立証されている。

2. 低レベル放射性物質のリスクは不明

低レベル被曝の危険性は、チェルノブイリで科学的に立証を努力しようとされたが、失敗に終わっている。統計学的手法を駆使しても、危険性が無いか、危険性が僅か過ぎて立証できていない。

出荷された茨城や福島の食品を食べるかどうかは消費者の自由だが、ヒステリックに避ける前に、身の回りのリスクを再考してみる事はお勧めする。

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