2011年4月28日木曜日

iOSユーザーはアプリ好き、だからアプリ開発者はiOSを狙う

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IT Proが「モバイルアプリ開発者は「iOS」に依然強い関心、「Android」は冷め気味」という記事を出している。記事では機種の多様性や、人気のあるタブレット端末の不在を理由としていたが、数字の裏づけもあるので補足したい。

まず、comScoreの調査によると、23万4000人の13歳以上のiPad、iPhone、iPod TouchのiOS端末の利用者数は、Android OS端末の利用者数より1.6倍上回っている2011年2月の調査ではiPhoneとAndroid OS端末を比較すると後者が1.3倍程度多いので、アプリのインストール・ベースとして考えた場合、iPod Touchの影響力は無視できない事が分かる。

次に、Nielsenの調査では、平均的なユーザーが30日間でダウンロードするアプリの数が、iOSでは48、Androidでは35になっており、毎日何回もアプリをダウンロードするユーザーが多いことが示されている。

インストール・ベースの多さと、ユーザーのアプリケーションのダウンロード頻度から考えると、アプリ開発者がiOSを狙うのは当然だ。

ただし、Android端末向けのアプリに見込みが無いと早合点するのは良くない。現在のAndroid端末がiPhoneの1.5倍のペースで売れているスマートフォンの販売シェアから考えると、Android OSがiOS全体を追い抜くのも時間の問題だ。また、Android端末の広告効果は高く、ダウンロード販売を狙わない場合は、Android端末の方が効果的に収益をあげられるかも知れない。

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