2010年12月24日金曜日

趣味の園芸が地球温暖化を加速する

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ピート(泥炭)は、主に低気温地域の沼地で、植物遺骸が十分分解されずに堆積して形成された有機質土壌だ。炭素含有量が低く、水気も多い質の悪い燃料だが、ウイスキーの香付けや工業用脱臭剤、そして園芸では腐植土などで用いられる。2007年で世界全体の総使用量が661万立m3に達し,その69%を園芸愛好家などアマチュアが使用しているそうだ。

しかし炭素含有量が低いとは言え、ピートを利用すると地中に閉じ込められていた炭素が空気中に解放されることになる。またピート採掘時にシギやトンボの生息地が破壊されており、ピート利用の環境負荷は高い。英環境食糧農林省(DEFRA)は、2009年5月からピートを含有する商品ではそれを明示するように指示しており、2010年12月もピートの利用をやめて代替品に移るように呼びかけている。2030年までに園芸や農作でピート利用を全廃する意向だ。公的部門からは2015年までに、アマチュア園芸家は2020年までに、プロの生産者は2030年までに利用を停止するロードマップになっている(DEFRA)。

園芸を趣味にしている人は地球環境に関心が高そうなイメージがあるが、家庭園芸の環境負荷は低くは無かった。幸い、代替製品になるココヤシピートや、その他の木部繊維基質などの再生可能材料は、特にピートと比べて園芸利用時の品質が劣るわけでは無いそうだ(JDream II)。環境にやさしい園芸も可能である。

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