世間一般では福島第一原発では、津波による停電により冷却系が停止し、メルトダウン(炉心融解)が発生し、さらに高温から水素が発生しそれが爆発して外壁を損傷、広範囲に放射性物質が拡散したと考えられている。しかし経済評論家の池田信夫氏の中では、そういう事にはなっていないようだ。ここまで来ると何か深刻な病気かも知れない。
上杉などが騒いだ「メルトダウン」が間違いのもとだった。実際に起きたのはチェルノブイリのような全壊事故ではなく、ベントによる排気。被害のほとんどはマスコミによる風評被害。
— 池田信夫 (@ikedanob) September 3, 2013
「ベントによる排気」が水素爆発による外壁損傷を指さない事は確かであろう。認知症なのでは無いかと思ってしまう。書き間違えではないかと思って前後のツイートも確認したのだが、「水素爆発」と言う文字列は発見できなかった。
ゆっくり壊れても問題ないの。Meltdownというのは、チェルノブイリみたいに炉が一挙に吹っ飛んで放射性廃棄物がまわりに大量に飛散するChina syndromeのこと。 @wataya_hiroi
— 池田信夫 (@ikedanob) September 12, 2013
少なくとも現在ではメルトダウンは燃料棒が熱で溶けることを指しているのだが、独自定義になっている。
いまだに誤解している人がいるが、原子力業界ではmeltdown=China syndromeと考えられていた。実際には因果関係は複雑で、TMIでもChina syndromeにはならなかったので、meltdownという不正確な言葉は専門家は使わない。 @2712papa
— 池田信夫 (@ikedanob) September 13, 2013
メルトダウンがIAEAなどが定義していない俗語なのは確かなのだが、専門家が使わない単語であれば原子力業界では使っていない事になるので、「原子力業界ではmeltdown=China syndromeと考えられていた」と主張するのは矛盾している。そもそもチャイナ・シンドロームは冗談が含まれた表現で、実際に発生する現象ではない。
一応、東日本大震災前の2011年2月の英語版のwikipediaを確認したのだが、メルトダウンは燃料棒が溶けることになっており、燃料棒が溶けたスリーマイル島事故はメルトダウンと言う事になっている。
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