日本人はイルカを食べるぐらい(写真は『日本を発掘「もの研」便り』から)なので、人権を与えようなんて露とも思わないのだが、欧米人はそうではない。どうも賢くて優しい特別な動物だと思っているようだ。
ところがイルカは残忍で、天敵が来たと言う警告やエサなどの情報をやり取りしないので、他の動物と比較して頭が良いとは言えないと言う研究が紹介され(Mail Online)、反響を呼んでいた。イルカには高い知能と道徳性があるから“人権”を認めるべきだと言う主張は、どうも正当化されないようだ。
セント・アンドリュー大学の海洋哺乳類の研究者によると、バンドウイルカは捕食する目的も無く、ふざけてネズミイルカを探して殺すそうだ。また、6年間のオーストラリアの調査プロジェクトによると、雄イルカの集団は他の雄イルカに乗っかる示威行為を行い、血みどろの争いを引き起こす。そう言えばアイルランドでは水泳中の人間がイルカに襲われる事件が多発しているそうだ(BBC)。
海洋哺乳類にも色々いて、クジラはお互いの位置を鳴き声で確認している上に、人間の声を学習したりもする(TED)ので、さすがにニワトリよりは賢いのではないかと思う。しかし、これらが犬や猫や牛や豚に比べて特段優れているかと言うと、そうとは言い切れないようだ。
静岡県の一部地域ではイルカを食べ、冬場はスーパーの魚売り場で角切りを見かける(イルカ料理)のだが、大抵の欧米人はこれを気持ち悪がる。しかし最新の研究は、このようなイルカの取り扱いの方が正当化されるようだ。もっとも、そう美味しいモノではないわけだが。
1 コメント:
知能があれば人権を認めるような風潮があるからこんな馬鹿馬鹿しい議論が起こる。
記事のように人間襲えばどんなに賢くたって保護の対象からは即外される。
所詮その程度の愛情だよ。
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