根拠不明の誹謗中傷を行う事が少なく無い経済評論家の池田信夫氏が、「法の支配とその敵」と言うエントリーで泉田裕彦新潟県知事の名誉を毀損している。池田氏曰く、広瀬東京電力社長に挨拶をしなかった泉田知事は日本人としての礼儀がなっていないそうだ。
その会談をANN NEWSが報道していて、広瀬氏と泉田氏の挨拶の場面もあるのだが、二人ともお辞儀はしている(0:32~)。
画像キャプチャーもしてみた。
事実と異なる上に一般的に不名誉だと考える主張なので、池田信夫氏が泉田知事を名誉毀損していると言っていいであろう。そもそも礼儀や裏金問題などを並べて、相手の主張ではなく人格を批判することに意義があるようにも思えない。
池田信夫氏は、先日の東京大行進に関するツイートもそうなのだが、池田氏と主義主張の異なる人々が何かを主張する事に寛容ではない傾向がある。今回は原発再稼動に懐疑的な姿勢を見せる泉田知事を貶めたい一心で、根拠不明の中傷に飛びついたようだ。
異論を主張するという行為自体を否定することは、その否定の表明自体は合法であるものの、明らかに民主制度に相反する反社会的な思想だ。暴力的革命を目指していた70年代の大学闘争時代のマルクス主義者にそういう傾向がある気がするのだが、池田信夫氏は当時、マル経にはまっていたんだっけ?
なお新潟県知事は原発稼動に関する権限を持たないわけだが賛否を表明する自由はある。そして東電が新潟県の了解を取ると宣言しているのでキー・マンになっているわけで、新潟県知事の行為に職務権限の逸脱行為や違法性があるわけではない。
さて法の支配や民主主義の敵は誰だっけ?
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