2011年6月21日火曜日

横粂衆議院議員が陥る政治システムのための政治

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比例代表で当選しておきながら、なぜか民主党を離党した横粂勝仁衆議院議員の公式ブログの内容の一部がBLOGOSに転送されている。

政党政治に疑問を呈し、国会法56条の改正で議員立法を容易にする事を主張しているようだが、消費税増税やTPP参加などの懸案事項に対する姿勢がない。

民主党議員であれば、それぞれの政策に対する考え方は民主党のマニフェストに準じている必要があるのだが、横粂氏は無所属議員なので自分の考えを表明できる立場だ。そこで以下の項目に関して、6月18日にメールで意見を求めてみた。

  1. 消費税の増税について賛否と理由
  2. TPP参加への賛否と理由
  3. 原発についての賛否と理由
  4. 子ども手当の存続への賛否と理由
  5. 米国や中国との外交関係

6月21日現在で、返信は無い。多忙で返事が遅れている可能性もあるがTwitterを見ている限りは暇そうだし、懸案事項に関してしか質問していないので、本来ならば答えは用意されていても良い。横粂勝仁議員は、これらに関して全く意見を持ち合わせていないのであろうか?

本人は気付いていないのかも知れないが、横粂議員は「政治システムのための政治活動」を行っており、「政策のための政治活動」を行えていない。政治システムに関する意見は持ち合わせているようだが、個別の政策に関する意見を持ち合わせていないからだ。

こういう政治システムの改善から入る姿勢は、鳩山・菅・小沢氏のトロイカ体制と何ら変わらない。横粂議員が批判する菅首相は就任演説で、自民党に替わり得る政党を作り二大政党制を実現する事が政治人生の目標であったと語った。しかし自民党に替わった民主党の政策立案能力は、大きな疑問を持たれているのが現状だ。

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