2013年4月3日水曜日

民主的なルールを左翼の人に考えて欲しい

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日本は民主制度を採用しており、国民は法の下の平等で、かつ言論の自由がある。平等と言う事は、信条によって優遇も差別も法的にはされない*1。言論の自由と言っても、名誉毀損や誹謗中傷は許されないが、その制限は政治思想に関わらずかかる事になる。

前のエントリーのコメントで在特会のデモ*2を制限すべき、もしくは多人数の「市民」が少数のヘイト・スピーカーを封殺する事は認められる*3と言う主張が見られた。これは少数派のデモを、多数派が実力行使で防止する事になる*4。信条に関わらずだ。

200人の在特会が「在日は出ていけ!」と言う声を、600人の左翼活動家が「仲良くしようぜ!」で打ち消すとしよう。一見、美談に思える。しかし、200人のチベット人の「中国人は出ていけ!」と言う声を、600人の中国人が「仲良くしようぜ!」で打ち消す事を許容している。

左翼の人が在特会デモへのカウンター行動を美談として考えているのは、彼らの思想だけが聞こえるようになったからだ。彼らの思想が同様の方法で打ち消されたら、悪夢に思うに違いない。ルールが相互に適用されることを考えないのは、軽薄としか言いようが無い*5

左翼の人は己の思想や信条が正しいと言う意識があるのだと思うのだが、特定思想だけを肯定するのは民主的とは言えない。そして特定思想が正しいなんて保証は無い。古典的に言えば「きれいな核兵器*6」は説得力を持たない。

反対派の意見を封殺できることは、反対派の意見に封殺されうる事を意味する。左派の人々はそれでいいのであろうか?*7

追記(2013/04/03 17:50):コメントで「前についったーで在日かなんかの・・・」とあるが、『金明秀氏による「在日コリアンへの暴力的なデモを“認可”しないことを大阪府警に求める署名」への批判』の事であろう。

*1日本国憲法第14条、第21条を参照。憲法を変えろと思っている人が多いのかも知れないが。

*2在特会のデモの無駄さについては言及しているのだが、なぜか在特会を擁護しているように感じる左翼の人々は多いようだ。

*3デモは示威行動であるので、そこで発言ができるかは重要な問題では無いと言う立場のようだ。確かにカウンター・デモ自体は外国でも見られる(Youtube)。

*4「殺せ」のような犯罪教唆的なメッセージを規制しろと言う議論であれば規制できるかも知れないが、「出ていけ!」「在日特権は許すな!」「日韓国交断絶」のようなメッセージの規制は困難であろう。

*5法が相互に適用されるべきと言う意識も低いし、物理的に在特会も左翼も大差ないことを忘れがちのようだ。在特会のデモ隊が群集として存在が業務妨害になるのであれば、カウンター・デモも群集として存在が業務妨害になる。

*6西側諸国の核兵器を非難しつつ、社会主義国の核兵器を擁護した左翼活動家を揶揄する言葉。

*7左翼の人の道徳観念が良く分からないのだが、規則功利主義から考えれば良くないはずだ。

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