2020年3月9日月曜日

中国の未成年者の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染率の低さは、学校が感染防止に役立つことを意味しない

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社会学者の山口一男氏が、中国のデータを参照して「年齢20歳未満の人々は被感染率においても、感染者の死亡率においても最も低い」から、「学校はその学校に感染者が出ていない限り、未感染者である児童・生徒を半ば隔離している状態で・・・小・中学校での教育は感染について比較的安全な場所で児童・生徒を保護することを意味する」と主張している*1のだが、2020年の春節連休(1月24日~1月30日)*2の後、中国の学校がずっと閉鎖状態であることを忘れている。

国家衛生健康委員会の日報における中国本土の累計感染者数*3では、1月24日から急激に拡大しているのだが、丁度、急拡大前に学校が閉鎖されたので、中国の未成年者の多くはずっと家に引き篭もっている。学校に通っていた結果の感染率ではなく、お家に引き篭もっていた結果の感染率である。学校にいるほうが保護され、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染率が低くなるとは言えない。

EBPMは結構なのだが、データの性質を考えないと。中国の新型コロナウイルス感染症(SARS-CoV-2)のデータは、背後に徹底した隔離政策があるので、日本にあてはまめるのは難しい。同じ飛沫感染のインフルエンザなどの調査を参照する方がよいであろう*4。すると、やはり学校から貰ってくるケースが少なくない事が分かる。ただし、6歳未満の第一感染者が多く、保育所や幼稚園を閉鎖要請しなかったのはよいのか、中学生にでもなれば感染症予防を徹底してもらうことも可能なことは考えなかったのか、色々と謎な事も出てくるのだが。

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