2013年1月5日土曜日

EUの若者は言葉の罠にはまる

このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote
Pocket

スペインの50%を超える若年失業率を見て「スペインに仕事が無いなら、ドイツに行けばいいのよ!」とジャコバン派が捏造したマリー・アトワネット的に言う人もいるのだが、実際は仕事レベルのドイツ語を話せるスペイン人はごく少数で、労働移動がほとんど起きていないそうだ(Class of 2012: Young Europeans trapped by language)。

英国が不況でドイツでの求人が多いのだが、大抵はドイツ語で募集されており、英語で募集している場合も高いドイツ語運用能力が求められる。ところが第一外国語が英語である事もあり、これに対応できるスペイン人は少ない。470万人の失業者がいるのに、2011年にドイツで職を得たスペイン人は5,000人未満だそうだ。もちろんスペイン人だけの問題と言うわけではなく、EU圏内で他国に居住するEU人は全体の3%に留まっている。

為替レートが固定されていると、賃金水準の調整か労働移動が迅速に行われない限りは、国家間で景気格差が発生してしまう。賃金水準は政治的に切り下げるのは困難*1だし、労働移動は言葉の壁が立ちはだかるようだ。つまり単一通貨のユーロ圏に無理がある。通貨が統一されていると政情不安が引き起こされて国際平和を阻害しそうだと、ノルウェーの国会に申し上げたい。

0 コメント:

コメントを投稿