2012年1月13日金曜日

2011年の人気記事を振り返る ─ 3.11後の日本はノイズが目立つ

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気付くと年が変わっていたので、2011年の人気記事を簡単に振り返ってみたい。

全体としては2011年は批評系の記事のアクセス数が多く、次に原発関係の記事が多くなっている。東日本大震災の影響が大きいのは、やむを得ない所であろう。

原発関連の一連の議論を見ていて思うことがある。評論家を含めてデータを読めない人が多い事だ。誤解から多くのノイズが発生している。しかも、データに小細工をしたり(ある環境経済学者の原発コスト分析を考える)、データの付帯事項を無視する人(東海地震の発生『確率』に振り回される官邸)が出ている。

インターネットの普及で主張の検証がされやすくなった事で問題が露呈しているのであろうが、平均値や経年変化、それらの癖を考慮するだけの事なのだが、それもしない政治家や評論家が少なく無い。

以前からの傾向かも知れないが、3.11で露呈したメディアの分析能力の低さは、統計学の知識の重要性を良く示しているように思える。難しい多変量解析の知識がある必要もないのだが、一部のメディアや評論家に踊らされないようにするには、基本的な分析能力を一般教養として持っておく事が大事なのかも知れない。

2011年記事アクセス数ランキング

1位 経済学者を名乗る池田信夫の学識を疑う
池田信夫氏の携帯電話危険論のいい加減さを批判した記事。氏に関しては「経済学者を名乗る池田信夫の契約理論への理解を疑う」「電気代が人頭税? ─ 池田信夫と藤沢数希が経済学音痴を露呈する」などの批判を多数記述したが、氏は全般として他者を批判するために根拠の危ういデータや論理を持ち出す性癖があるようだ。
2位 本物の風邪薬が発明される
DRACOと言うインフルエンザどころかエイズまで治療しそうな万能ウイルス薬の紹介記事。もし実用化されるにしても遠い未来の話だが、SF的に人気があったようだ。2011年は2010年に続いてバイオ・テクノロジー分野での新技術の報道が多い一年であったように思える。
3位 node.jsは普及しそうに無い
サーバー・サイドの期待の新星node.jsを批判した記事。指摘事項には回避方法もあるため、記事内容には賛否両論と言う感じだが、インターネットの普及拡大に伴いC10K問題が注目されているためか、10ヶ月程度経過した今でもアクセス数がそこそこある。
4位 Objective-Cの『遅さ』を計測したら、JavaやC++の5倍も遅かった
成長型記事。JavaとC++とObjective-Cのマイクロベンチマークの速度比較であったのだが、リクエストに応えたり、協力者の出現でScala、Go、Lua、Smalltalk、Ruby、Python、Perl、PHP、Rubyと比較言語が増えていった。なおPHPが断トツに遅いので自虐的なPHP使いがアクセス数を延ばしてくれたようだ。
5位 韓国電力不足で得られる教訓と衝撃
電力自由化の先進国として語られる韓国が電力危機を抱えてしまっていると言う記事。正直言って、電力自由化と言えるのか疑問な惨状。「市場を作る」でも読んで政策を見直せと思うのだが、今年も韓国は価格メカニズムではなく利用制限で乗り切るようだ。
6位 原発は最も廉価な発電方法
2011年末に原発コストの試算改訂があったので記事の内容が古くなってしまったが、原発コストが実は高いと言う噂に対する検討を行ってみたもの。記事の観点とは異なる現象だが、日本は2011年は燃料輸入量の増加もあって貿易赤字国に転落したので、今年はもっとコスト意識が高い議論が展開されるように思える。
7位 僕だけ実刑というのは不公平?ホリエモンの起こした罪が重い5つの理由
ライブドア事件に付きまとう陰謀論を否定した記事。村上ファンドの有罪理由を説明した「日本は資本主義が通用しない国?藤沢数希の勘違い」も関連記事だが、それと比較しても“ホリエモン”のブランドなのか圧倒的にアクセス数が多かった。
8位 AndroidがiPhoneに勝てない点
iPhoneがAndroidに勝てない点」とセットの記事であったのだが、一方だけアクセス数が伸びた。Javaのような仮想マシン言語は遅いし、ハードウェアで改善しようとすると電力消費量が増えると言う単純な指摘なのだが、一部のJava支持者には気に入らなかったようだ。
9位 地震の発生確率について、文系らしく説明してみる
BPT分布を無視した議論が展開されていた上に、正しい事を指摘している記事でも数値計算手順が不明確で図表が気に入らなかったので、記述してみた記事。数字が一人歩きしないように陰謀論を展開してみたのだが、トンデモ呼ばわりされえている。
10位 女性はゲームにセックスよりもはまる
タイトルに釣られてアクセスしてくれた人が多い気がする記事。だらけきった格好でゲームに興じる女性の写真を掲載しているので、男性の結婚願望を低下させて、少子化に拍車をかけているかも知れないが、生活実態とは往々にしてこういうものな気がしなくも無い。

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