2011年7月7日木曜日

「台湾人留学生への震災補助金を拒否」はガセ

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サーチナが、台湾人留学生が日本政府が外国人留学生に対して支給している東日本大震災の補助金の受け取りを拒否されたと報じている。同記事によると学校側が「台湾は国家ではないため、台湾からの留学生は補助金を受け取る資格がない」と説明したとあるが、(財)交流協会によると他の留学生と同様に補助金が支払われるように文部科学省から指示を受け支払いを行っているそうだ。

サーチナの該当記事と、サーチナの記事を転載しているポータルサイトの該当記事で数多くの批判的コメントがついている。親日家が多いとされる台湾の留学生を差別したと誤解したと憤っているが、台湾の主要誌「自由時報」の誤報によるガセ記事か、栃木県宇都宮市にある大学事務の誤解に基づく不幸のようだ。少なくとも日本政府が拒否しているわけではないので、菅政権が中国政府に気を使いすぎているわけではない。

台湾人に対して感謝の意を表したり台湾人留学生を援助することが台湾国を認めた事になるわけではないので中国政府の逆鱗に触れる事は無いとは思うのだが、日本人から見て不可思議に見える中国共産党の論理構成が色々な憶測が呼んでいるようだ。

追記(2011/07/08 01:42):作新学院大学からコメントが出た。それによると文科省の「東北地方太平洋沖地震に係る外国人留学生対象奨学金」の資格要件は「日本政府と国交のある国の国籍を有する者」に限られ、また(財)交流協会の奨学金は大学院生に限られるため、台湾人の学部生が補助を受けられていないのは事実のようだ。

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