2010年7月1日木曜日

Goole検索の「アップデート」で河川の氾濫状況をキャッチ

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普段は水量が無い河川でも、いざ大雨がふると氾濫の危険が増す。治水が進んだ今日でも例外ではなく、埼玉県の清瀬市に流れる空堀川は、平時には右の写真のように穏やかな河川のようだが、昨日は軽く氾濫をしていた(写真元)。

実は清瀬市とは遠隔にいて、空堀川の状況はさっぱり分かっていなかったのだが、現在のウェブ・サービスや検索技術では、場合によっては簡単に、河川の状況が分かるようになっている。その手順を紹介した上で、現状の問題点を考えてみたい。

まず、「国土交通省【川の防災情報】テレメータ水位」というサイトがあるので、そこの空堀川の水位のページをチェックした。同じ河川に何箇所も観測地域があるので、東京都清瀬市中里2-640の観測地点を選択する。中央水色の折れ線グラフで表される水位が、21時付近で堤防を越えていることが分かる。

これだけだと、どの程度の被害があるのかが良くわからない。すかさず、Googleで空堀川の状況を確認する。Googleのデフォルトの検索だと、外部からのリンクが多いようなページが上位に来るので最新データは検索に引っかかりづらいのだが、一回検索したあとに、「アップデート」で絞込みをかけられるようになった。これは、Twitterのステータスのような、リアルタイムに発信される情報に対して絞込みをかけられるオプションだ。なお6月21日からサービスされているので、比較的新しい機能である(Internet Watch)。

すぐに、「mickar_27: 生まれてこのかた二十余年、ここまで増水した空堀川をみたのは初めて。 twitpic.com/20yovi」というステータスが検索される。このステータスには、画像へのリンクが含まれているので、クリックしてみると、空堀川の状況が明確に理解できた。

mickar_27‎氏のtwitpicsには他にも写真があがっていて、軽く洪水になっている清瀬市の状況が良くわかった。テレメータ通りに、軽く洪水になっているようだ。

部屋にいながら、ニュース画像でもなく、遠隔地の水害の状況を確認できてしまうのは、まさにインターネットと言う新メディアの力を感じざるをえない。

しかし、問題も無いわけではない。まず、国土交通省【川の防災情報】テレメータ水位だが、そんなに知名度があるサービスではない。さらに、データ形式とその取得方法が(RESTやXMLなどの)近代的な手法で整備されているわけではなく、人的操作を前提としたフォーム形式から独自のテキスト・データをダウンロードするので、機械的に再利用しづらい。災害情報なのだから、スマートフォンなどで綺麗に表示しやすくしておき、広く情報を共有するべきなのではないであろうか。また、画像データを拾い集められるかは、誰かがインターネットにアップロードしてくれていることが大前提になるので、当然、取得できるデータの形式やタイミングが不均一になってしまう。

つまり、こういう手法はデータを引っかき集めてくるのには向いているのだが、定期的な観察や、災害情報の共有という面では、問題が多いと言える。もうちょっと国土交通省が、APIやフォーマット形式に配慮して、街中の映像も配布してくれたら素敵だと思う。役所はまだまだ現代的な情報発信にはついていけないようだ。