米国には大量に中米から不法入国者がやってくる。所得格差があって、かつ季節労働者に対する需要があるからだ。現在アメリカには、900万~2000万の不法滞在者がいると言われ、正確な数字は不明だが、膨大な数に上っているのは確かだ。
不法入国者は、アメリカとメキシコの3,141kmにも及ぶ国境線から侵入してくるため、完全に防ぐのが難しい。米側はフェンスを建てたりして不法入国者を防ごうとしているが、毎年、国境で数十万人を拘束しているものの取り締まりは難航している。
不法入国者は命の危険があるルートで越境を試みるため、毎年数百人が死亡している。もちろん、国境線に至る前にも危険が多い。不法入国者、映画「闇の列車、光の旅」を見ると、その雰囲気が分かるであろう。
しかし、米国人から見ると、命がけでやって来る不法移民でも、風変わりな人が働いているというイメージしかない。そんな偏見が良くわかる図が、PHOENIX NewTimes Blogsにあがっていた。
単なる農場のおっさん?
米国の農業人口の45%は不法移民で支えられていると言われ、農業大国アメリカを支えているのは不法移民なのだが、盗んだ時計とかの偏見を除けば、その実態どおりのイメージと言えるであろう。
日本も林業などで深刻な人手不足に陥っているので、将来的には移民を受け入れないと、農業資本が有効活用されないばかりか、山や田畑が荒れていく一方だと思われる。もちろん、外国人労働者を受け入れると、犯罪率の悪化や、言葉や文化的な摩擦が問題なるだろう。しかし、それはどういう人がやって来るかが問題で、アメリカにやってきている不法移民の固定概念を見る限り、普通に農場で働いてくれそうな気がする。日本が農業分野に外国人労働者を受け入れるとしたら、中国や東南アジアの人が主流になると思うが、意外にやぼったい服装をしているだけで、うまく社会に溶け込んでくれるのかも知れない。
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