BPの原油流出事故発生から2ヶ月以上経過しているが、現在も流出は継続中で、被害範囲は広がっている。このまま行くとメキシコ湾から原油が大西洋に流れ出し、世界的に環境破壊が広まっていくと危惧されている。原油流出の動画が幾つかyoutubeにアップロードされているので、それで原油流出の状況を確認してみよう。
まずは地球観測衛星搭載に搭載された、NASAの衛星機器MODISが捕らえた、原油流出の低速度撮影映像。ミシシッピー側河口の先にあるメキシコン湾のディープウォーター・ホライズンの位置から、原油がだんだんと流出していっているのが分かる。
海底での動画の流出映像も出ている。映像からは分からないが、流出ペースは1日に35,000~60,000バーレルの流出量で、中東から来るタンカーが1~2ヶ月で満杯になる量だ。
フロリダのビーチにも、原油は既に漂着している。子供がいじっているようだが、原油は軽微だけど毒性があって、皮膚に付いた場合は痛みや腫れ、火傷を引き起こす場合があるのでよろしくはない。
今のところは対岸の火事だが、しばらくしたら日本にも被害が来るかもしれない。以下は世界の海流を略図だが、メキシコ湾を通る海流が大西洋、インド洋、太平洋とつながっている事が分かる。もちろん流出原油は拡散していくため8月に原油流出が止まれば被害はほとんど無いであろうが、海はつながっているのが分かるであろう。
石油会社に安全性の管理を徹底させるには、世間の関心と法規制が必要だ。今のところ当事者ではないので、日本でマスコミの関心が低いのだが、日本近海でも海底油田の開発は進んでいる。今回の事故にも多少は日本企業も関わっていることだし、もっとこの事故に世間の関心があっても良いのでは無いかと思う。
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