歴史的な規模の東日本巨大地震で各地に被害が出ているが、深刻な二次災害の原因になりうる福島第一、第二原子力発電所の状況は注目が高い。報道から類推すると、津波によるバックアップの非常用発電機の故障から電力喪失になり、核燃料の冷却に深刻な支障が発生し、福島第一原発の1号炉は原子炉放棄覚悟で対応がされた。同発電所の3号炉も緊急事態の通報がされており、緊迫した事態が続いている。
関係者以外にも影響が出ており、福島第一原子力発電所からの半径20Kmの周辺住民に避難命令が下っている。微弱ながら放射能漏れも観測され、被曝者も報道されており、40歳未満の住民にはヨウ素剤が投入されている。既に原子炉が停止している女川原発で通報基準の4倍の放射線が観測されたと報道もあることから、セシウムなどの放射性物質の拡散が気になるところだ。
財団法人原子力安全技術センターが作成した環境防災Nネットホームページに、上図のように各地の原子力関連施設付近の空間放射線率が出ているのだが、一昨日ぐらいから福島以北の放射線量表示は全て「調整中」になっている。地震の影響が大きい地域だと故障かも知れないが、青森や北海道も調整中になっているのが、不安を抱かせる。
南風が吹くこの季節、福島第一原発が漏れた放射性物質は北上していくと考えられるが、その北側が全て「調整中」だと、何か情報統制されているような気持ちになる。
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