2018年1月21日日曜日

韓国人「間違いなく、私たちは2つの別々の異なる国だ」

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見出しはロイターの『焦点:まるで「平壌五輪」、韓国市民の反発にみる北朝鮮観』と言う記事でインタビューに答えていたある韓国人の若者の見解なのだが、特異な意見では無いようだ。文在寅大統領の南北融和にかける意気込みとは裏腹に、韓国人、本音の部分では北朝鮮の人々を同胞とは思っていないかも知れない。

南北統一を研究する国策シンクタンク・統一研究院が発表した統一意識に関する2017年の世論調査結果*1によると、「韓国社会では現状を維持する傾向が普遍的な現象となっている」。「南北統一は必要」とする人は依然として多いのだが、2014年に比べて11.5%ポイント下がっている。逆に「南北の間に戦争がなく、平和的に共存できるならば統一は必要ない」とする回答者は46.0%がであり、2016年と比べて2.9%ポイント上昇している。やや矛盾する傾向だが、可能ならば「分断体制を好む集団」が増えていると解釈できるであろう*2。また、南北統一は、国家的に利益になるが個人の暮らしには関係なく、「国家の費用は甘受するが、個人の費用は甘受しない」傾向があるそうで、「統一は重要でない課題で、このために個人的な負担を甘受する意志が弱い」と調査責任者の朴氏は解釈している。

1948年に北朝鮮と韓国が出来てから、70年が経過しようとしている。憲法に書いてあるぐらいなので、南北統一は良いことと言うのが社会規範としてあるとは思うのだが、70年と言う時間は長い。チェコとスロバキアは近いエスニシティであったが、オーストリア支配とハンガリー支配で行政区分が異なったためにエスニシティが分かれ、チェコスロバキア共和国としての統合に失敗した*3。分断されている年月はまだ浅い方ではあるが、北朝鮮と韓国も段々と民族的自意識が変化して来ている可能性がある。

*1変わる韓国国民の統一意識 (上)「統一は必要」が減り「分断の維持」が増加 | The Korean Politics(コリアン・ポリティクス)

*2調査責任者の朴氏もそのように解釈している気がするのだが、日本語訳の問題からか、文をそう読み取っていいのかが分からなかった。

*3関連記事:安易に民族やナショナリズムを語るのがまずい事が分かる本

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