2018年1月19日金曜日

安倍総理は2015年の日韓合意を超えることを、韓国政府に要求していない

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はてサのid:scopedog氏が「安倍政権は、合意直後に少女像撤去を期待するという“追加措置”を要求」と言い張っているのだが、強弁が過ぎるので指摘したい。2015年の日韓合意の内容を理解していないのだと思うが、安倍総理は日韓合意の履行を求めているだけであって、追加措置を要求しているわけではない。

日韓両外相共同記者発表で、尹外交部長官は「韓国政府は,日本政府が在韓国日本大使館前の少女像に対し,公館の安寧・威厳の維持の観点から懸念していることを認知し,韓国政府としても,可能な対応方向について関連団体との協議を行う等を通じて,適切に解決されるよう努力する」と説明している。

公館の安寧・威厳の維持と言っていることから、ウィーン条約第22条2項に照らし合わせて適切に解決することを意図しているように読める。つまり、撤去に向けて努力する事になっている。実際、合意後、韓国政府としては撤去を約束したものではないと国内で説明する一方、日本政府は慰安婦像の撤去に努力するように求めてきており、両者の見解に乖離があるように思われていたのだが、昨年の日韓合意の検証によって日本側の主張の方が合意に沿っていた事が確認された。韓国の新聞社の朝鮮日報の記事を引用しよう。

ソウルの日本大使館前に設置された少女像については、日本側が具体的な移転計画を求めたのに対し、韓国側は「適切に解決するよう努力する」と応じたという。その上で、「非公開部分で韓国側の少女像関連発言は公開部分の脈絡と違い、日本側の発言に対応する形になっている」とした。

韓国の外交部長官直属のタスクフォースによる日韓合意の検証報告書によって、日本側の主張に正当性があることが確認されたわけだ。関連団体との協議を行っていれば撤去できなくても合意を履行しているとは言えるかも知れないが、何もしていないと合意違反になる。日本側として努力を求める事は、追加措置の要求にはならない。

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